18年前と同じプログラムは意外とと新しかった。オーケストラ定期での室内楽もという提案を含むプログラム。ただし超アヴァンギャルドなクセナキスは今回初めて客さんに興奮を呼んだようだ。これは楽員の若返りと、自発性の付加が大きかった。惑星の演奏ではコーラスも含めかなり良いところまで行った。何より自分が前よりましな指揮者になったと感じたのです、はい。
イカの哲学は、三枝さんの大衆路線からの回帰のきっかけになるかもしれない作品。言葉と音楽の兼ね合いはオペラのときと同様まだまだ一考の余地があるし違和感があるが、音楽はこの方向で死ぬまで突き進んで行って欲しい。イカンか?チェロの荒井結子さんはチェロという中低音楽器でソロをやっていくことの難しさを改めて感じさせた。芸術は自分との戦いであり、他者との戦いに似せたコンチェルトは特に遠慮は敵だ。
とても良いホールだ。しかし何故あんなに町はずれに在るのだろう。でもそんな不満こそがエネルギーの元だ。強く協力して音楽の場を広げていきたい。
実はこの福井の地には僕は強い思い出がある。
以前細川元総理が総理になる1ヶ月前、草月流の勅使河原宏さんに連れられて鯖江の彼の仕事場で、お互いに初めて本格的な陶芸の習い事をした。彼はその後すっかりその道にはまり、いま本格的な名陶芸家になって素晴らしい作品を生み出し続けている。
総理やるよりも良い仕事なのかもしれない。福井はそんな何かを感じさせる場所でもありえるのだ。
アルトは菅有美子さんに代わった。クレメラータは第九は初めてだし苦労したが、結果はどうだったかというと、この共演の最後の日9月25日、ギドンクレーメルがオペラシティで公演後の乾杯のときいった言葉に集約されよう。
『二つのオーケストラ、出合ったアンサンブル金沢とクレメラータバルチカは、今日完全に1つのオーケストラになっていた!』
音楽を利用するのでなく、音楽のために身を捧げる態度、は両者に共通する態度だと感じる。クレーメルに会いたくて?庄司さやかちゃんがぶらっと練習を覗きに来ていた。俺も30年前にはよくそんなことをしたもんだ。
似たもの同志のオーケスタラと感じた。求めるものは音楽を通しての平和と、人間の表現の自由と個人の尊厳の表現。かたや指揮者がいる組織、かたやいないがもっと強力なカリスマががいるオーケストラだ。ギドンと私は同い年で、なぜか波長が合うのが気持ちがいい。
発売1週間でほぼ売り切れだだったと聞いた。23年前のシベリウスに現在のシベリウスは、ギドンも俺も負けてなかった。
文字通り音楽は平和の象徴なのだ。今日のアンサンブル金沢の演奏態度、またクレメラータバルチカありようはそれを体現している。そしてこの日のコンサートのお客様のありようは理想的だった。有難うございました。
吹奏楽の中学生はなんだか半分覚醒していないような不思議な印象を持った。この年代を超えるときに人は自分を発見して覚醒する人と迷い続ける人に振り分けられるのだろうか?とても大事な時期だ。町の裏には日本海の広い砂浜が控えて叫んでいた。
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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