Schedule 2009.jul

2009.07.31

■大阪フィル いずみホール特別演奏会II
〈メンデルスゾーン生誕200年記念〉

2009/07/03(金) 18:30開場 19:00開演

大阪: いずみホール

メンデルスゾーン :
「夏至の夜の夢」序曲 作品21
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 / シン・ヒョンス(Vn)
劇音楽「夏至の夜の夢」作品61

天羽明惠(Sop),松田奈緒美(Sop)
語り:朝岡 聡
女声合唱:大阪フィルハーモニー合唱団
大阪フィルハーモニー交響楽団

A席5,000円(4,500円) B席 売切れ
※未就学のお子様のご入場はお断りさせて頂きます。

大阪フィル・チケットセンター TEL: 06-6656-4890


いずみホールにピタリの企画。
たいへん気が合う朝岡さんとの協演が気持ち良かったです。
天羽さんの度胸、松田さんの声量、大阪フィル合唱団の女性たちの楽しそうに歌うさまも気持ち良かったしスタッフのなんというか、半分仕事半分よろこびの様も夏の夢らしかった。
それにシンヒョンスはいままでのキムチ派韓国音楽家と1っ線を画した品の良いメンデルスゾーンをやってくれた。でも彼女はもっと英語ができないといかんな。   




■オペラ「トゥーランドット」

2009/07/18(土)

石川 : 金沢歌劇座

指揮 : 井上道義
トゥーランドット姫 : マリアナ・ツヴェトコヴァ
皇帝アルトゥム : 鈴木寛一
ティムール : ジョン・ハオ
名を秘めた王子(カラフ) : アレクサンドル・バディア
リュー(若い女奴隷) : 小林沙羅
ピン(宰相) : 萩原 潤
パン(内大臣) : 与儀 巧
ポン(総料理長) : 牧川修一
役人 : 小林大祐
ペルシアの王子 : 中村順一
プー・ティン・パオ、風李一成
管弦楽 : オーケストラ・アンサンブル金沢
合唱 : 新国立劇場合唱団、金沢カペラ合唱団、OEKエンジェルコーラス

【スタッフ 】
演出 : 茂山千之丞
舞台監督 : 黒柳和夫
コレペティトゥール兼、音楽助監督 : 大藤玲子
副指揮 : 安部克彦
台本 : ジュゼッペ・アダーミ&レナート・シモーニ
補完 : フランコ・アルファーノ
演出補 : 關 秀哉
衣装デザイン : 谷本天志
衣装制作協力 : 金沢文化服装学院
協力 : 金沢美術工芸大学、前多(株)、石川県繊維協会、繊維リソースいしかわ
書 : 斎藤千霞

料金(全席指定) SS¥10,000 S¥8,000 A¥5,000円 B¥3,000円
問合 金沢歌劇座(076-220-2501)
    石川県立音楽堂チケットボックス(076-232-8632)


昨年、私自身の演出で25年ぶりに再演したマスカーニの和物オペラIRIS(蝶々夫人と同じ意味で)は、三菱UFJ信託銀行奨励賞に輝いたので、さらにつるつるに光りたい井上は、今回また和物的発想の演出を、20年前に「京流兵士の物語」で一緒に仕事をした京都の狂言の大御所、茂山千之丞さんに依頼した。
しかし、はじめの数回ミーティティングこそ、はっきりした、コンセプトにもろ手を挙げて賛成していた私も、舞台を使っての初めての合唱練習では、千之丞さんにけんかを売るような言い方までしての意見の相違の直球攻撃。
それでも次の日に千之丞さんは「昨日は井上さんのエネルギーと考え方に自分もぶれてしまったがやはりはじめから言っていた方法でやります、よろしく」とイチロー並みのぶれない姿勢を開陳された。
わかりました!頼んだのはこっちだが、当然演出の好きにやってくださって結構・・・・と答はしたが、実は正直絶望的に心配していた。

その上、肝心かなめの演出の時期、千之丞さんはなんと病院から電話・・・「弟子や孫が行くから」と・・・・。
「病院から這ってでも出て来い!地獄へ落ちろ!」とさえ思ったが、さすがに言葉には出せなかった。
しかしその弟子の丸山さん、孫の童子さんが、まあほんとうにさすが伝統芸術(芸能ではない!)の方法論の引き出しから、たくさんのアイディアを悪びれず見せてくれ、結果オーライ!ドラマは舞台裏にあったのだ。

そしてブルガリアから来た2人のタイトルロールの一流の歌手の素晴らしさ!!彼らが舞台全てを高みにいざない、ピンポンパン役の地味な努力が文字通り狂言回しを立派につかさどり、新人のリュー、とティムールがもてる、またはまだもってない力を出し切ろうと冒険をするさまを感じ、金沢の多少力の足りない合唱団も我慢とともに(例えば狂言役者にとってはなんでもない膝を曲げて座り続けることなども含め、ゼロからのゆっくりと進む演出振り付け)練習を耐え抜いてくれ、金沢初の、《本格的なオペラの上演》を成功させてくれた。もちろん金沢舞台の方もだ。

オペラはそこそこのものならやらないほうが良い。
例えば1枚1万円の切符だとしても実際はさらに文化庁の支援が(税金)1万円上乗せされてやっと上演が可能なのだから。
これは贅沢なのでは決してなく、長い歴史と現在と未来をつなぐヨーロッパで生まれた考え、〔人は世界に芸術を目的とする以外生きる価値は何かあるか?〕を垣間見せる人間が人間である証拠品なのだ。

東京での結果は、確かに2回目であったこともありソリストたちはさらに力を出した。しかし初演の金沢での火のような時間は代えがたいものだった。オーケストラはアンサンブル金沢とはいえない80人の編成であったが、オペラのオーケストラで重要な、「柔軟性」では読売交響楽団の上を行っていたことは大発見であった。

願わくば、観光会館=歌劇座が実質的に新しいオペラ座に限りなく近づくと同時に、真似事でない人々の生活が渦巻く芸術の未来を信じたい。






■東京芸術劇場シアターオペラVol.4
プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」(セミステージ形式・字幕付)
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2009/07/25(土) 15:00開演

東京: 東京芸術劇場 大ホール

指揮 : 井上道義
トゥーランドット姫 : マリアナ・ツヴェトコヴァ
皇帝アルトゥム : 鈴木寛一
ティムール : ジョン・ハオ
名を秘めた王子(カラフ) : アレクサンドル・バディア
リュー(若い女奴隷) : 小林沙羅
ピン(宰相) : 萩原 潤
パン(内大臣) : 与儀 巧
ポン(総料理長) : 牧川修一
役人 : 小林大祐
ペルシアの王子 : 中村順一
プー・ティン・パオ、風李一成
管弦楽 : 読売日本交響楽団
合唱 : 新国立劇場合唱団、TOKYO FM 少年合唱団

【スタッフ 】
演出 : 茂山千之丞
舞台監督 : 黒柳和夫
コレペティトゥール兼、音楽助監督 : 大藤玲子
副指揮 : 安部克彦
台本 : ジュゼッペ・アダーミ&レナート・シモーニ
補完 : フランコ・アルファーノ
演出補 : 關 秀哉
衣装デザイン : 谷本天志
衣装制作協力 : 金沢文化服装学院
協力 : 金沢美術工芸大学、前多(株)、石川県繊維協会、繊維リソースいしかわ
書 : 斎藤千霞

S席-12,000円、A席-10,000円、B席-8,000円、C席-5,000円
D席-3,000円、E席-1,000円

東京芸術劇場チケットサービス Tel.03(5985)1707  ※S席・A席 当日券もございます
東京芸術劇場事業係(音楽制作) Tel.03(5391)2111


※公演の様子は11月頃、日本テレビ「深夜の音楽会」で放送予定です。
http://www.ntv.co.jp/yomikyo/index.html





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