■OEK 五嶋みどり特別公演
2010/11/03(水・祝) 15:00開演 (14:15開場)
石川: 石川県立音楽堂コンサートホール
チャイコフスキー : ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 / 五嶋みどり[vn]
バレエ組曲「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」より
SS¥9,000 S¥7,000 A¥5,000 B¥3,000 車いす¥7,000
石川県立音楽堂チケットボックス TEL: 076-232-8632
五嶋みどりは以前会った九三年から比べると当然年を取っていました。今回の演奏は音量は強大ではないものの、真に確固たるもので、たぶん100回以上は弾いているだろうチャイコフスキーにも、「毎回一から頑張ってチャレンジ」する態度だし「何度もやったから~~まあね」の態度は皆無。これには僕もオケの皆なも感じるものがあった。
しかし・・・人間の幸福・・・・人生とは何なのだろうという命題に至ると、人と喜びや共感、意見の交換等、いわゆる会話にに至るパイプがあまりない・・・ような心の有りように、音楽、それも「演奏すること」が彼女には100%必要なものであると合点が行きました。
僕には歓び悲しみ怒りをもたらす存在がそれ以外に沢山あることを逆に気付かせました。
有り過ぎるのか、少な過ぎるのかは、他人がとやかく言うことではない・・・のだろう。
終わって、二〇〇七年にショスタコーヴィチサイクルをやった時より多くの人に、みどりが隣に居たせいかサインをしましたが、何故か「楽しい音楽会でした」とほとんどの人が言って行きました。バレエ音楽のことなんだろうか?アンコールはショーソンのポエムだったし・・・楽しい・・・か・・・?
アンサンブル金沢で僕の第九はクレメラータバルチカとの合同演奏会以来だが、メンバーが大きく変わり、指揮者にもオケの正団員にも過酷な仕事。
満席以上のお客さんにコーラスやソリストも含め正攻法で演奏した。
アンカナ+神戸混声はシンフォニーホールにもちょうど良いサイズの編成であったし、医者が明日をも知れぬ患者に何とか最良の治療をしようとするがごとくだった。
以前から僕はお医者さんは毎日毎日来る患者、我々で言えば観客、がすべて病気でマトモでないフツウでない状態の人達相手なんだから、どんなにエネルギーを吸い取られて大変か!と思っていた。少しはその人たちの明日からにエールを送れたかな?
晴れ男の林理事長は本当の音楽好きだし、何より温かい人柄だが、氏の家族、親族との関係にも感激した。日本の医療は遅れている場面もあるが、こういう人が旗を振ってやれば大丈夫だ。
多少関西を見直した。
名古屋フィルハーモニーは明らかに心境著しく鯱鉾並みに元気だった(少なくとも僕にはそう感じられた)。ひと昔前は名古屋には味噌煮込みうどんを食べに行く気分だったが、今は違う。トヨタ関係でのウィーンフィルとの交換等が功を遂げたのかもしれないし、地道な関係者の積み重ねが花を咲かせているのか、楽員同士の健康的な注意の言い合い等もなかなかなもんだ。2回の定期は音楽的にも興行的にも実りあると思えます。来年マーラー音楽祭をやるアマチュア軍団にもエールを送ります!!
大阪フィルは最近の知事の文化に対する一過性とは思えるがいろいろな後ろ向きな発言に翻弄され、プラザホテル等の閉鎖等にも影響があった福島のシンフォニーホール周辺の変化もありつらい時期だ。しかし「芸術を日常のものへ」という願いを込めて続けているこの平日のマチネーコンサート。お客さんも増えてきた。タチアナの推進力に満ちたドヴォルザークそれにバレエ曲の花束。良いプロだったがその間に入れたキルギスの主題の珍しい曲にもオケが食いついてくれてお客さんにも大好評だったというレポートありだ。これからも負けないで「大阪のど根性」を見せて行こうぜい!
東京音楽大学にはこのところ心底驚かされている。歴史があると言いながら、長い間「ただのお嬢様学校」と(僕だけでなく僕らの世代は)受け止めていたが、とんでもないな。自明なことだが学校というのは先生が作る、また学問する意味が真に判っている校長の哲学が作る。世界中どこでも「先生の情熱と努力」がすべてだ。伝統ではない。
考えてみれば自分の小学校でもそうだった、クラスごとで全く授業の面白さが違った。面白いと憶えが良くなる、学校に行くのに誇りが持てる。桐朋学園も斎藤秀雄、井口一族がいた頃がそうだった。昔井口基成が、ある優秀な学生がビールを飲んで停学になりそうだった時「ビールなんて酒か?」の一言で救ったこととか、「大学なんて言い時代悪い時代があるもんだ、今は駄目だがしかたない」と言い放ったこととか聞いている。
東京音大にはそれぞれの楽器の先端で仕事をしている人が教えに来る事も多い。一点豪華な客員の講義も多いみたい。毎日地味に教える先生も何故か生き生きしている。校舎も近代的で魅力的だし生徒にあふれていて競争がある。広上君に誘惑されおだてられ指揮課を教え、ショスタコの10番というまあ普通は取り上げないプログラムでの3回のコンサート。こっちも勝手にやらしてもらった分、体力の続く限りやった。チャラチャラした服を着た「女子」のやつらもコンサートでは・・・多分・・・全員、今の自分の価値が決まるコンサートと思って演奏したはずだ。
それしかないだろ。
過去がなく未来もないコンサートの中に音楽は生まれ死ぬ。楽譜の中に音楽そのものはない。人に忘れられても自分で忘れても、今は生きる限り存在する。ああああ良いコンサートだったぜい!!テノールの井之上さんありがとう。
(よく思うのだがだがエロイカ以降のBeethovenは指揮者の体に悪い。ビートがきつくショスタコーヴィチよりハードだと感じる)新発田でのエロイカはアンカナにとって初めての新発田が終わりにならない演奏になった。沢山の手紙もお客さんから送られてきた。
昔から1度だけというのはゼロと同じだという言い伝えがあるがそれは真実だと思うが皆さんは如何に感じるのだろう?新発田は新潟の隣町で帰りにゲルギエフと新幹線が同じになり携帯から手が離せない彼といろんな話をした。彼は運命的にペテルブルグが必要とした時期にあらん限りの努力をして自分の出来ることを最大にやった立派な男だ。しかし今まだワークホリックの様な仕事ぶりを続けるのは才能の浪費だと思う。100回のまあまあのコンサートより1回の本当に素晴らしいコンサートの方が価値があるのだから。でも100人の観客の中の1人ぐらいにしかそれを見分けられる能力がないのも真実だ。
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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