■OEK ランチタイム・スペシャルコンサート
2013/09/06(金) 12:15開演(11:45開場)
石川 : 石川県立音楽堂 コンサートホール
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 Op.90「イタリア」第1楽章
メンデルスゾーン:交響曲 第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」第3楽章
バーバー:弦楽のためのアダージョ
西村朗:鳥のヘテロフォニー
オーケストラ・アンサンブル金沢
1,000円
石川県立音楽堂チケットボックス TEL: 076-232-8632
多少嫌味に聞こえないといいのだが金沢の御客さんは大人になってきつつある。いくら1000円で「お得」感があるといえ、この時の西村作品への喜び方は素直に楽しんでいてくれたようだ。ありがとう。小粒でもピリリと聞くオーケストラを育んでいるのはこういう人達だ。OEKと僕はこのコンサートのあと2時間練習をしました。
25年前は金沢の駅前は何もなかった。音楽なんてないに等しかった。高い理想が人を動かした証拠が今日という日を迎えた金沢だ。21世紀美術館とOEKは金沢の新しい兼六園だ。諏訪内晶子は僕はスポーツ選手のカテゴリーに入れていて、金メダルのアスレティックバイオリンだと思っていた。そうでなくなりたい欲望がこの人の潜在意識に語りかけ、こんな曲を25周年記念のコンサートにやろうということになったと・・・・勝手に思い込んでいる。失礼。良い練習の時間がもてて充実した2日間でした。鳥のヘテロフォニーは俺なら名曲に聞こえるように出来るかもとこれも失礼ながら思い込んで乗せさせていただきましたが、そうなったと感じます。俺もまだお爺さんではないかも。ヘンデルは僕の辞書にあまり出てこない世界なのでこれはチャレンジ。モーツアルトは難しいしオーケストラは本当に大変だったとおもいますが、僕も同じ。上から目線でなく共に舟を漕いだ。それを100席以上の補助席を出して座ってもらい、熱い応援してくれている金沢の愛する皆さんにハグ!!コンサートを全部聞いてくれた谷本知事、前田の殿様、今回県からの感謝状を受け取っていただいたレンゴーの大坪社長、に脱帽!!
若い頃、無名塾旗揚げ公演の頃「ソルネス」で感激した仲代さんと共演という思いが遂げられ感激しています。僕にとっても仲代さんにとっても危険な賭けでしたが、いろいろあっても最後は仲代さんらしい吟遊詩人役を舞台裏から見ていてすごく嬉しかった。演奏はユーディットのメラースがたぶん世界で今一番うまいと思われるが結果もそして練習中も本当に凄かったしコバーチさんも数年前と比べて青髭らしい風格が出てきた。東フィルは新国オペラで鍛えた良い面が猛烈余韻のある芸術劇場での練習の一日目は全く逆に作用してどうしようと思ったほどだったが、お互い頑張ってあの内容の深いところまで迫ることができたと思います。とはいえ指揮者が字幕を作ったり照明のコンテを書いたり演技のあらかたを指示するのは周りの人日とみんなにひどくストレスだろうが、このために僕は生きているのですみませんお許しを。外国では出来ないんで・・・こういうことは。
暗いというイメージがいつの間にか住み着いているオペラで確かにその通りな内容だが、あらかたの男の持つ本質、自分、と、自分の持つ物との境目のなさを皮肉を持って描いたつもりです。女性も男を愛があれば変えられると思い込むところを象徴的な動きで強調したつもり。愛は世界を救うとは素直に思えないので。
250回もこの曲を演奏してきたという原田節さんと、最近心を日本語でも解き放つことができるようになって音楽にもパトスとエロスが同居する感がある桃さんに助けられ大フィルはシンフォニホール初のトゥランガリラを熱演・・・いい意味でのそれ・・・したと思います。この作品は最近主知的な演奏ばかりが主流になっていて若い時の小澤征爾の奔流のような態度で望む指揮者が少ないが老骨?にムチ打って井上も血汐を星空に(?待てよあの日は中秋の名月だったから月に遠吠えした狼か)放とうとした。80分を超える作品なのに時間が短く感じたという声が多かったのは良い事だな!大フィルは弦のエキストラが女性ばかりだが男はバイオリンをやるといじめにでも遭うのか?
「パリの喜び」は暗いしかし内容が濃い青髭公の輝き?に負けたかもしれない。喜びは人生の全てではない証拠だ。2人のハンガリー人のソロは確固として素晴らしく、足立マジック照明も冴え渡り、大フィルも最大にに集中力を発揮した。
新フェスティバルホールは素晴らしい!2500~700という大きさにもかかわらずよく響き、響きすぎない趣味の良さ、ホール全体の醸しだす華やかさ、両サイドの照明のために動かせる壁とか、ミュージカルも最大に力を発揮できる舞台機構なども含むにもかかわらず、クラシックも清楚にしかしゴージャスに聞こえてくれる。金管などは咆吼しすぎれば弦楽器を覆うほど、よく響く。
また、中之島から続く大阪の中心と言える立地場所、周りのアクセス環境の最近の改善、そこは大フィルのかつての場所でもあるが、何よりこれからの大阪フィルハーモニーはここでこそ勝負すべきだろう。是非「ここで音を作ってから演奏」ができるように願う。
勿論、シンフォニーホールはわが国で初めて作られたフルサイズオーケストラ用、専用ホールであり音響は残響も加わって今も素晴らしい。しかしそれはそれ。プラザホテル無きあと、周辺の寂しさは大阪の今後の文化都市計画に関わるほど難しい問題だし、トゥランガリラシンフォニー、ショスタコーヴィッチの交響曲、その他いわゆる大きな音響に意味を委ねられた作品はあそこでは「溢れる」結果になりやすい。ブラームスでさえ金管楽器のバランスには細心の注意が要る。フランス印象派、モーツァルトものなどはあそこに勝るホールはないだろう。
大まかに言って東京のサントリーホールや札幌キタラと同じくワインヤード型の演奏者を囲むシンフォニーホールはどうしても演奏のイメージが人が集まっているお祭り的になりやすい。
演奏者が一方にだけ向き勝負を挑むような形のプロセミアム型はそれなりにクラシックの一面の厳しさを表現する意味がある。フェスティバルホールは名前こそ祝祭劇場だがその点基本演奏者と観客は対峙している。
それに世界的にも「音響が一番良いホール」というようなものは存在しないのだ。
それぞれの作品に相応しいホールでそれにふさわしい心配りができた演奏の時にそのホールは輝く。
例えば軽井沢の大賀ホールがアンサンブル金沢による演奏によって真に輝くように。
そう言いながらも逆に100人に満たないホールで大声を上げたりマイクロフォンを使って聞く方の耳に音を押し込もうとするアホな演奏者が多いのも悲しい現実ではあるのだが。
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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