■かまくらプレミアム・オーケストラ・シリーズVol.20
井上道義×鎌倉芸術館 NHK交響楽団 「いざ、鎌倉への道」Vol.2
2012/11/03(土・祝) 15:30開演(14:30開場)
*15:00より井上道義のプレ・トークを開催
【ゲスト】島田寛(日本バレエ協会名誉会長)予定
神奈川: 鎌倉芸術館 大ホール
J. シュトラウス2世 : ワルツ「皇帝円舞曲」, ポルカ「観光列車」
J. シュトラウス2世(ショスタコーヴィチ編) : ポルカ「観光列車」
ブルックナー : 交響曲 第7番 ホ長調(ノヴァーク版)
S席 8,000円 A席 7,000円 B席 5,000円
主催: 鎌倉市芸術館指定管理者 サントリーパブリシティサービスグループ
鎌倉芸術館チケットセンター TEL.0120-1192-40
なんだかんだ言ってもやっぱり長い人生には印象的な日があって、今日はその日だった。若いころチェリビダケやヴァントのコンサートや練習を見たり聞いたりし続け、自分もいつか彼らよりもいい演奏をしたい、出来そうな気がすると、どこかで思いながら生きてきて今日がその日だった。ホント。(巨匠臭を好むクラシックの慣習?にはこの発言は噴飯ものだろうが)演奏しながら感激することはとても少ないこの俺だ。N響の一人一人に感謝!。この機会をもたらしてくれた鎌倉に感謝。バレエの大先生、いま93歳の島田廣さんをゲストにお呼び出来なかったのは残念だが、代わりに鎌倉に始まった日本におけるバレエの歴史を明快に解説してくれた川島京子さんありがとう。多分今日僕が子供の頃バレエを愛していたことといままで音楽で生きていたことがすっきりと繋がった。
このコンサートのために大阪入りした日にアヒルのメス、「夜中」が亡くなったとの訃報を妹から受けた。7才。大体今までもメスが先に死ぬパターンが多かった。足がビッコになっていたし、池から自力で上がれない事が多かった。動物は可愛いが大体自分の様な人間より寿命が短いからこういうことを覚悟して飼わねばならないのだ。
マーラー1番は交響曲としてグスタフが息を吹き込もうと頑張った曲。なんとなく世間では交響詩風と言ううか速い所は速く遅い所は遅く全体像の見通しのない演奏が多い中、極力形を整えそれでいて若さの暴走も許容する演奏をしたと思う。マチネーコンサートも少しは知られてきたようだ。「左手」の菊地洋子は今東洋1でしょう。パワーがありスケールに他のそこいらの男は追いつけまい。
1回目の日はNHKFMの録音が入ったせいか若い団員も何だか安全運転・・・でもコパチンスカヤは本当に上手い、可愛いチャーミングで強い。指揮しやすいことこの上ない。オケは2日目から本調子・・・・でも指揮がテンポをいじる事にかなり鈍感で重いので文字通り僕の体には悪いのか背中が痛い。一人一人のフレキシビリティーが課題。しかし以前より絡み合いは上手くなっている。この組織は日本でこれからどんどん意義が発揮されるだろうし間違いなく良いホールだ。支える裏方は1流だ。
長年パリなどでサンソンフランソワの奥さんだったジョゼットと一緒によくあっていた海老章子さんに頼まれてコンクールの審査員をやるのかなと思って誤解して受けたこのファイナルコンサートの指揮は体力的にきつかった。前の兵庫の時から何故か腸の調子が悪く虫垂は15才の時に取ったからないのに虫垂炎的な痛さどうなるかと思っていたがヨーグルトの大量投入で成りきった。なかなか上手い人が応募していたらしくファイナルの6人とも充分力がある人たちだった。練習の途中で自分で勝手に付けた順位が審査員たちが民主的に決めたであろう結果と全く同じだったのにびっくりした。東京交響楽団には称賛の拍手を!献身的だった。25年前にイスラエルで共演したアリヴァルディが審査員の一人だった。
綱渡り第一回終了。本番後食べ放題の最低な環境のしゃぶしゃぶで元気をつけ、室井摩耶子先生を迎え音楽堂で連弾練習。91才の先生は何とか綱渡り・・・ただし先生、その自意識はないのかも。井上は一人で夜10時まで音楽堂で練習して居たら何だか不思議な体験をした。ピアノとホールが体の筋肉か循環器だか何だか深いエロスに一体化してくるのだ。楽器を弾く人はこういうところが麻薬なんだろうなあと実感。室井さんも91才までピアノをやめないのはこれなのかな・・・・?
井上はオペラはそのオペラで使われている言葉が楽に理解出来、発音できる人以外やってはいけないと信じている。僕はだからせいぜい日本語以外ならイタリア語、英語、それに何とかドイツ語のものでヤメテおくと決めている。ドイツ物でもワーグナーなんかは余りに大変でやったら命を縮め死ぬと思っていた。それでパリにアパートを買って10年持っていたぐらい憧れていたフランス語なのにもかかわらず、始めたのが遅すぎたせいか・・・・美人の家庭教師に3日と開けずに習ったにもかかわらず・・・・全然ものにならず・・・カルメンはとても辛い。その上、大体、人間の持つ嫉妬心を梃子にした奔放女が主役で、自分から死んでいく内容の物語は何が面白いのかワカランので避けていた。
とはいえ音楽は凄くよく書けていてプッチーニ並み。今回は佐藤正浩さんに助けられてナントカ初めてのオペラカルメンを振りおおせた。歌手たちがベテランで面白かったし、演出も無理にスペイン風の恰好をした東洋人たちの絵空事みたいな田舎風おばさんがやるフラメンコみたいな「よくあるカルメンの舞台」とは一線を画したフィリッピンでの出来事と言う演出だったので文化的に東洋と西洋のハーフで現実にもハーフな【イノウエMICHI義】さんもすんなり入って行けました。来年2月には東京でもやります。
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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