サン=サーンス:《糸杉と月桂樹》より「月桂樹」/ 大平健介[Org]
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 / タチアナ・ヴァシリエヴァ[Vc]
サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》/ 大平健介[Org]
S席7000円 A席6000円 B席5000円 C席4000円(完売)P席3000円
Ys(25歳以下、S席以外)席1500円
日本フィル・サービスセンター TEL.03-5378-5911
日本フィルは僕が日本で正式に定期演奏会にデビューしたオケだ。
28歳だった。
練習は確か・・・参宮橋の青少年センターの中だった。
殆どみんな僕より年上だった。
今は逆。
そして新日と分裂したばかりで、弦楽器がうまく、管楽器が心許なかった。
新日はその逆だった。
35年も前らしいがよく覚えている。
今新日フィルは墨田に、日本フィルは杉並にホールとフランチャイズしている。
まったく生き方の違う道を歩んできて今・・・・楽員さんはあまり違わない境遇にいる。
昨日と今日の演奏は、僕には長い間、間違ったアプローチで聴かされ続けて来たため、表面的で軽薄な作品とばかり感じられたサンサーンスの3番を、僕はちょっとした経験をきっかけに、「パリのオルガニストであった作曲家が19世紀末に書いた、ラテン的教会宗教文化の中で育まれた信仰心から生まれた作品」として提示できたと思う。
これって当たり前なことだが世界中の指揮者の演奏法からも、どこかに忘れられ続けていると気づいたのが、ベネズエラで聞いた、まだナマな、恰好がついていない、エルシステマの若者たちの練習を聞いたときに突然発見したこと。
ラテン系の聖マリア等への理性と感性が同居した血の匂いさえする神への賛歌の世界!神聖なカーニバル・・・とは言いすぎだろうが・・・・。
おかしなことに、今CDなどになっている彼らの本番の記録にはもうそれは失われている。
それはショスタコーヴィッチの5番などでも以前経験した事だ。
よく聞かされるのは、ただのバカ騒ぎにしか聞こえないフィナーレ!
だれでも、ある作品に満足できなかった場合、それが作品そのもののせいか、演奏者による間違ったアプローチによるものか判断するのは大変難しい。
しかし、作品が持っているエッセンスを失ったなら、どんなにプロフェッショナルで、整然とした演奏、どんなに音程、音色、リズムに迷いがない演奏でも、その演奏に感動することはない。
僕はない。してはいけないとさえ思う。
タチアーナ ヴァシェリエーヴァ・・・勇気ある自立の道を歩み続ける愛すべきロシア女!
素晴らしい演奏をしてくれた。
オーケストラも緊張と高揚の中に最高の遊び心を発見し、人間賛歌を切れ味のよい刃の上で踊った。
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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