新日本フィル #534 定期演奏会

2015.01.29
東京都 : サントリーホール 大ホール
午後 7時15分開演

武満 徹 : 地平線のドーリア
吉松 隆 : トロンボーン協奏曲『オリオン・マシーン』op.55
リゲティ : ロンターノ
クセナキス : ノモス・ガンマ

チケット: S席:7,200円 A席:6,100円 B席:5,100円 C席:4,100円 P席3,600円
演奏会お問い合わせ先: 新日本フィル・チケットボックス Tel. 03-5610-3815

【道義より】

僕が癌にかかって治り、(何時までかは神のみぞ知る寿命だが)故郷東京での復帰公演、はアンサンブル金沢でのニューイヤーだったが、昨日サントリーで古巣の新日フィルとやったいわゆる現代音楽プロはもう一つ別の意味での復帰公演だった。実にいろんな意味で元気をもらった。
山本浩一郎はほんとに素晴らしい人材!またこの曲で彼といろんなオケでやることになると思う。旧友の吉松隆さんは人知れず音楽会に参加していた。そりゃ良いセンス、20年も前の曲だから。危なくスルーするところだったのに「吉松さんがいる!」とのオーナーの逐電で皆に最近になって巨大化した吉松さんの御姿を紹介できた!
オーケストラ演奏というのは癌ライじゃない、元来、「人々の喜ばしい集まり=祝祭」だと言うことを昨日の新日は表現していたのが何よりだったしお客さんの反応も熱く素直なものだった。サントリーという空間はあのように使われることを意図している。
武満、リゲティー、クセナキスと僕も言葉をまじ合わせたことのある作曲家は今は皆いない。
吉松だって俺だっていつまでも居るわけではないが、昨日は 

みんな 同じ時間に  存在した。

僕もこの1月、なんとか無事に駆け抜けた。皆様おかげさんです!

別件アンカナのフルートオーディションも3年越しにやっと結果が出て、とても優秀なフルートの若いのが入ってきた。粘った甲斐があったと思う。


91VgvCQM9tL._AC_SX679_.jpg

ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

91VgvCQM9tL._AC_SX679_.jpg

ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂

「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

71y585U50+L._SL1417_.jpg

ショスタコーヴィチ:交響曲 第7番 「レニングラード」

大阪フィルハーモニー交響楽団

OVCL00627.jpg

ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」

大阪フィルハーモニー交響楽団

ovcl_00563_h1_l.jpg

チャイコフスキー:交響曲第4番
ショスタコーヴィチ:ロシアとキルギスの主題による序曲

大阪フィルハーモニー交響楽団