井上道義(指揮)
仲道郁代(ピアノ)
ペルト:フラトレス
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
シューベルト:交響曲 第9番 ハ長調 D944「グレイト」
チケット: S¥6,000- A¥5,000- B¥3,000- C¥2,000-
演奏会お問い合わせ先: カジモト・イープラス 0570-06-9960
kanazawa定期参照してください。ただサントリーのホールはOEKには多少大きすぎると言えないことはない。
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※【JAZZ TOKYO / Concert Report #804】に公演レポートが掲載されました
http://www.jazztokyo.com/live_report/report804.html
オーケストラ・アンサンブル金沢の第31回東京公演は病癒えたる我らが井上道義指揮で行われた。
1曲目はぺルトの『フラトレス』。寡聞にして他の実演に接したことがなく、はたまた映像でも見たことがないのだが、ヴァイオリン・ソロ(コンサート・ミストレスのアビゲイル・ヤング)がオケの前方に立ち、ヴァイオリン協奏曲のような形態で演奏した。本来このような形なのだろうか。パーカッションは上手ステージ袖から演奏、ぺルトの多くの曲がそうであるように幽玄で重力の感じられない、無時間的な音世界がしばし繰り広げられる。陶然。
仲道郁代が弾くベートーヴェンの『ピアノ協奏曲第4番』は、ぺルトの空気を引きずった、という訳ではないだろうがこれも「ふと気付いたら音楽が始まっていた」というようなさりげなさの極み的開始。仲道のピアノはニュアンスがよく付き、実に繊細である。井上のサポートは、少なめなオケの人数ということもあるだろうが対照的にソリッドな表現に傾いていたように思える(この曲では珍しい)。ソロとオケに若干の方向性の違いを感じながらも、不思議と違和感が感じられない佳演。
トリはシューベルトの『グレート』。ここでも、人数が少なめのオケということもあるだろうが、木管群のバランスが強めに聴こえるのが楽しい。第1楽章では冒頭からどこか冴え冴えとした雰囲気があり、手探りで進んで行くような不思議な感触がある。対して、主部の素晴らしいリズム感。この辺りの設計が見事だ。楽章終結部は金管を抑え目にして洗練されて趣味の良い、力で押さない美しい演奏となっていた(ここでこれ見よがしに盛り上げる演奏は恥ずかしい)。第2楽章では第1楽章から受け継がれるリズム的律動感に一体感がある(心持ち遅めのテンポ)。素晴らしくノリのよいスケルツォに続いての終楽章、この楽章はシューベルトが苦手な人には受け入れ難く、そして好きな人にはこの繰り返しがたまらない魅了となるのだが、井上の構築力とメリハリの付け方は実に上手い。この指揮者が『グレート』をここまで見事に演奏するとは思ってもいなかった。これは名演と言ってもよいレヴェルだと思う。
尚、終演後にはミッキー(愛称はミッチーではないです)お得意のマイクパフォーマンス。「北陸新幹線が開通しました。テレビでは金沢の特集をよくやっているけれど、21世紀美術館もオーケストラ・アンサンブル金沢も紹介しないのはけしからん!」「今日の演奏は録音していました。そのうち出します」「金沢で熱狂の日をやりますが、GWなのでホテルは取りにくいかも知れませんが、北陸新幹線のお陰で日帰り出来ます。是非金沢へ!」(細かい言い回しはともかく、大筋ではそのようなことを喋られた)。病気前よりも元気なのではないか、ミッキー!
Reported by 藤原聡(Satoshi Fujiwara)
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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