OEK 第367回定期公演フィルハーモニーシリーズ

2015.09.15
石川県 : 石川県立音楽堂 コンサートホール
午後 7時開演

シュニトケ:モーツ=アルト・ア・ラ・ハイドン(1977)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595 / 辻井伸行[Pf]
モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550

オーケストラ・アンサンブル金沢

チケット: SS¥7,000- S¥6,000- A¥5,000- B¥3,000- スターライト¥1,000-
演奏会お問い合わせ先: 石川県立音楽堂チケットボックス TEL.076-232-8632

【道義より】

この感覚は、僕の場合、自分のコンサートでは若いころには数回しか感じなかった。
「今日という日は帰ってこない・・・・・」

あまりにも美しい景色に遭遇した時、強い愛情に満たされたと感じた時、有り得ないような感動というものが、そんな感覚をもたらす。
辻井君、無理がなく、必要なものをすべて満たし、余計なものを演奏に付け加えない。(人は27番は彼岸に片足を突っ込んでいるとよく言う。誰が35歳のアマデウスが死を予測したといい切れるのだ!彼は多少体調が悪かったが、普通に演奏も作曲もしていたのだ、いたずらに暗さをイメージして聞いてはいけないと思う。シューベルトの未完成、マーラーの9番、ブルックナーの9番、ひいてはベートーベンのピアノソナタの最後当たりとかに誰しもが死を投影する。大体氏が暗いものだってなぜ決めるのだ。第一、人は本気に死にそうなとき、真にフラフラでは作品なんぞ絶対書けない・・・佐村小路じゃあるまいし!)
はじめて彼と三重県で共演した時から6年、場数を踏み、素晴らしくなった。これからが楽しみとかでなく、モーツアルトはあれでいい、日常的な感動だろうか?特別な日だったのだろうか?答えはここに在る。日常があることこそ特別なのだ。
OEKとの40番、僕にとっても記念できる演奏だった。僕も多分、完全に復調したと思う。シュニトケでは客席に飛び込むことも出来たし、それぞれ楽員さんの個性と現実を昇華出来た日だったと思う。テレビ録画で残せたのもうれしい。これからのツアーでの結果は、あまり多くを書いたりしない事にする。27番とのプロは間違いなく良いと信じられるから。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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