第98回東京オペラシティ定期シリーズ

2016.01.21
東京オペラシティ コンサートホール
午後 7時開演(午後 6時30分開場)

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モーツァルト : 交響曲第33番 変ロ長調 K. 319
マーラー : 交響曲第4番 ト長調 / 森 麻季[Sop]

東京フィルハーモニー交響楽団
フライヤーリンク

チケット: SS¥15,000- S¥10,000- A¥8,500- B¥7,000- C¥5,500-
演奏会お問い合わせ先: 東京フィルチケットサービスTEL:03-5353-9522

【道義より】

ロンドンロイヤルフィルとはスタジオ録音もしたし、新日フィルとのマーラーチクルスや、シカゴ交響楽団との4番も経験していたが、今回の4番は井上ジジイの練習能力が良くなったこと、ホールが理想的だったこと、本番こそ体調完全ではなかったものの声質がピタリ、で経験も十分な森麻季のソロで、いいものができた。オケのソロ達もみな楽しげに難所の恐怖を克服していた。
NHK FMの録音もタイミングよかった。
折しも、ニュースでは宮古島では寒さで魚が海岸に打ち上げられて人々がそれをとって帰って食べ、残された魚はまた生き返って海に戻るそうだ。まるで第4楽章で語られている天国のようだ。
井上の解釈ではマーラーは皮肉を込めて(彼はユダヤ教から改宗したようだ)キリスト教等で語られている天国なんぞはないし、人間の願望から導き出された絵空事で、このシンフォニーの中でも同じようなことが描かれているだろう!アハハハ!さあみんな目を覚ませ、コンサートは終わりだぜ!現実に戻るんだ。僕が作ったこの夢そのもののような世界からね、と語っていると解釈している。詩は「・・・・・目を覚ます」で終わるのだ。
宗教のために作られた芸術作品であってもその宗教の力が弱った後も本当の作品はさらに長く生き残る。
また、人が一縷の望みをかけて信じ、そのために命さえ投げ出す宗教とは何なのであろうか?命より大事なものとは何か?
寒さに気絶し食べてくださいと打ち上げられる魚、人の言う「天国」、死が用意するものとは?


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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