大阪フィル マチネ・シンフォニー Vol.15
リムスキー=コルサコフ : スペイン奇想曲 作品34
マルコーニ : バンドネオン協奏曲/ネストル・マルコーニ[バンドネオン]
ハチャトゥリアン : バレエ組曲「ガイーヌ」より
大阪フィルハーモニー交響楽団
チケット: Vol.15・16 2公演セット券:A席6,000円 B席4,000円
Vol.15 1回券:A席4,000円(3,600円) B席3,000円(2,700円)
※未就学児入場不可
※( )内の料金は大阪フィル・会員価格
演奏会お問い合わせ先: 大阪フィル・チケットセンター Tel:06-6656-4890
10年間ほど、大フィルの定期をやってきたシンフォニーホールから、新装なったフェスティバルホールに活動の中心を戻したのは、僕が大フィルの立て直しを頼まれて首席指揮者という名前で、活動を始めた時期を同じくしている。しかし、このシンフォニーホールの音響特性に合った作品を中心に、以前提案して始めていたマチネコンサートは続行している。
初めのころは全くお客さんの足が伸びずに、苦しんでいたマチネシリーズも、このところかなりの集客を示すようになって、ソワレシリーズという、若い演奏家にスポットを当てるシリーズにもこれは大フィル側の案で積極的に乗り出しているところだ。
しかし昨日は、入りという点では弱い結果であった。京響時代には雨男だった俺もパワーが落ちたのか、予報を裏切ってお天気も良かったが・・・たぶん、バンドネオンのマエストロ、ネストロ・マルコーニの作品も知られていないし、ガイーヌのバレエ組曲以外の部分に人々は興味を持てなかったのであろう。
しかし、さすがの自作のバンドネオン演奏は、味があり、PA等なしにホールに響いたし、ガイーヌの激しい民族の戦いと3角関係を混在させた内容の音楽は、今、クルドやアルメニア辺りに代表される民族問題がヨーロッパに難民問題となって降りかかっていることを嫌がおうにも思いをはせることになったであろう。
お客さんは、力強く演奏した大フィルにも、愛情ある拍手を惜しみなくしてくれた。いつも知られている作品にはお客さんが来るのが現実だが、そこには安住してはならない。安心=保守と言い切る気はないが。
ちょっと今回の楽屋落ち・・・・。
頭のスペイン狂詩曲で練習のとき、出、(アインザッツという)が合わずに一部楽員と一触即発になった部分があったのだが、本番でその部分の直前に、ある打楽器奏者が叩くことに集中したあまり、ある用意を忘れた。僕は指揮しながら「・・・・あああ何でかな??でもまあこれも有りだな、この方が良いかも!ジャズだな~ふふふ」とか思っていたせいか(言い訳)次のそのいわく付きの、出、のキューに今度はこっちが集中したあまり、ハープソロの区切りのあと、思い違いのタイミングで世界最高明快的斉藤指揮法で振り降ろした。
そのときはこっちは全く信じて振っていたので、「なんだよ、また用意するのが遅い!まったくあれだけ練習したのに!」と心中怒りながら曲を終え、舞台袖に帰り「なんであそこで用意が遅いんだ!」と嘯いていた。
するとそこに当の奏者が「道義さん、(オマエコノヤロー気分だったと思う)ハープソロのカットするなら事前に言ってくれないと無理でっせ!」と駆け込んできた。???なに??何言ってんの??と思い井上は、若いハーピストに「俺なんかはしょった?」とただすと、「全然大丈夫です、はしょったけど大丈夫」とのこと・・・・。
あああ!事故っていうのはこうやって、思ってもみないところ?思いすぎて?起こる!
交通事故も同じ。以前、「疲れるといけないから運転変ってあげる」といわれ、「そんな、大丈夫なのに・・・変わったとたん事故ったりしないでね!」と言った5秒後に事故が起こってしまったことを思い出す。
僕の指揮で似たようなケースは、30年ほど前に、チャイコフスキーのバイオリンコンチェルト、3楽章へのブリッジ部分でやっぱり同じようにコントラバスの部分を1小節はしょって突っ込んで以来だ。その時も、ほとんど全員お客さんにはわからず、楽員さんも半分はわからなかったそうだが・・・・すみませんでした。
誤ります!
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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