大阪フィル≪平日午後の名曲セレクション≫マチネ・シンフォニーVol.17

2017.06.14
大阪府 : ザ・シンフォニーホール
午後 2時開演(午後 1時開場)

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ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30/ハオチェン・チャン[Pf]
リムスキー=コルサコフ : 交響組曲「シェエラザード」Op.35

大阪フィルハーモニー交響楽団

チケット: Vol.17・18 2公演セット券:A席6,000円 B席4,000円
Vol.17 1回券:A席4,000円(3,600円) B席3,000円(2,700円)
※未就学児入場不可
※(  )内の料金は大阪フィル・会員価格
演奏会お問い合わせ先: 大阪フィル・チケットセンター TEL:06-6656-4890

【道義より】

むか~~し「オーケストラがやってきた!」という番組を山本直純さんがやっていて、
「大きい事はいいことだ」という言葉も流行らせた頃、新日本フィルは、その番組で
食べ繋いでいた。僕は直純氏が指揮出来ない曲を毎週のように振っていた。
ある時、テレビスタッフが慣れない...と言うか...楽員心理がわかってないので、
同じところを意味なく繰り返し撮り直しをしたとき、楽員代表の国枝氏が
「もーー疲れんだよな!!もうやめてくれよ!こういうの!」と口を滑らせ?たら、
有名なテレビマンユニオンの萩本晴彦プリデューサーが「何を言うか!労働とは
疲れるものだ!」と反論したことがあった。

大フィルのマチネーシリーズは、僕と大フィルの福山事務局長がゼロから始めた
昼下がりのコンサートシリーズだ。西宮の芦屋などが近い環境とは違う大阪の
シンフォニーホールでのこのシリーズは低空飛行が長く続いたが、
最近はやっと軌道に乗っている。
でも今回は死ぬほど疲れた!指揮は疲れるもの・・・・だけど。
年齢のせいか、喉の問題かもしれないが・・・ラフマニノフの3番と言う
協奏曲がオーケストラにとっても難曲であるという認識が一部の楽員には希薄
だったうえ、ピアニストのチェンチャンもオケと対話が出来るような余裕が全くない
「若い大変才能のある」ピアニストだったから(2年前には大フィルで
素晴しい皇帝を弾いた)お爺さん指揮者の御伽噺プロ(シヘラザード)は、
以前から問題なフィルハーモニー会館の音響問題も災いしたとも思えるが
練習時間をガッツリと、同じところを何度も繰り返す(意味はある)ために
奪われたのだった。
辻井伸行君とクライバーンコンクール1位を分け合った上海生まれの彼のため
にも国際親善のためにも凝砂古府の慣れ親しんでいるらしいレパートリーの
練習時間はミニマムになったのだった。
結果はそんな努力が若い男に花を持たせ、毎晩話が止まらない糟糠の妻は化粧する暇も
なく割を食った結果だったかもしれない。
監督でないと口を滑らすエネルギーが出ないことも、今、知った。
ミサ頑張ろう!、


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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