日本フィル 第696回東京定期演奏会<秋季>

2017.12.09
東京都 : サントリーホール 大ホール
午後 2時開演(午後 1時開場)

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ラヴェル:《マ・メール・ロワ》組曲
八村義夫:錯乱の論理 * 渡邉康雄[Pf]
​ベルリオーズ:幻想交響曲

東京土曜限定プレトーク「本日の聴きどころ」

毎回、これから始まるコンサートの聴きどころや楽曲解説、アーティストの素顔等をご紹介いたします。
13:00 プレトーク開場
13:10 プレトーク開始(1階席1列~14列でお聞きください)
13:25 プレトーク終了
13:30 一般開場
14:00 開演

日本フィルハーモニー交響楽団

チケット: 【1回券】 S¥8,000 A¥6,500 B¥6,000 C¥5,000 P¥4,000 Ys(25歳以下)¥1,500
演奏会お問い合わせ先: 日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911

【道義より】

今起きた!(昨日のブログから続く)今夜の11時50分!2日目の本番が終わり
家に帰ってすぐ寝た。何せ寝る事夥しい!僕は大体が夢付きだ。
今日は幻想交響曲だったなのに、、その上わざわざ夢を見るのは、
どうなのか・・・。
斉藤キネンの武井爺さんがコンサートの後
「井上さんは、もっと世界的なウィーンフィルや、ベルリン
フィルのようなオケを振って欲しい、こういう指揮者がいることを、
世界中に知って貰わないといけない!」
とかいうから、
「いいですよ、早く電話でもして持ってきてください。僕もそう長くはない
ですから!」と軽口をたたいた。・・・が、この辺僕には真実そういう欲望がない。
20代30代の若い頃に十分満たされたからだと思える。
今日の演奏中に、確かに日フィルもっと詩情やパワーや音色に、咬みついて
来たらいいのに・・俺からはこれ以上表現できないぜ~~!と感じる場面が
ない事はなかったが、だからと言ってそれが...不満...であることはなかった。
そうそう、1楽章で今までやらなかった繰り返しを40年前の繰り返しにならない様に
象徴的にやってみた。2回目はへとへとにデカダンで。
特に、マメールロワの為の道義流ダブルミュートの秘策は実際素晴らしい効果を
生んだし、細心の注意をもって練習をした結果も十全で、それこそ世界のどこに
出してもいい。そこにモーリス・ラベルという天才の歪んだ桃源郷が聴こえた。
錯乱の論理は、フランス風に言えば論理的に錯乱を十全に表現する作品。
八村義夫(先生でもあった)の曲は、あの人のホームレスのような桐朋時代の
この世のものと思えないボロボロの教師姿が、目前に、それこそ「夢」の様に、
音として甦った演奏だったじゃない!
初演をした朋友尾高忠明君にこの曲の頭のページは、どうしろっていう意味なのか
分からない!!と3回もカディフにメールして教えてもらった。
そうそう!この異形の作品の初演のピアノソロは「俺たち」の指揮の練習を
手伝ってくれた天才的に、スコアリーディングの上手かった、喜田容子さんだった。
ハハハ!50年前の事!!
楽屋裏には道義の母の同級生で憧れの的だった、故渡邉華子さんの娘さんや暁雄さんの
子孫が大挙してこれも走馬灯のように眼前に現われてくれた。
森喜郎さんも、クラシックでも幻想は大好きなんだ、と素敵な奥さん孫と。


世の中の評価のバロメーターとして「世界的何々、世界の何々」という勲章のような
修辞をよく見かけるこの世界・・・だが、僕はもうずいぶん以前からそれに強い違和感
を持って生きてきている。
世界的な人の隠した嘘、有名という邪魔くさい甲冑を着ての人生の息苦しさ、
マッターホルンの頂上のような狭い頂上の場所取りのための、子供っぽい努力・・・
そんな一瞬の「世界」は毎日寝ながら見る夢の中の雲上の城と一つも違わない。
名だたる名作だって、演奏という行為の間だけこの世界に....
存在して・・・・・・・・・・・・・・・

カルロスクライバーも70歳ほどで指揮はやめた、斉藤秀雄も渡辺暁雄もその頃、
命を終えた。
僕は一生があっという間で短いとは、全く感じない。
ものすごく多くの事件と、めちゃくちゃ面白い経験と、ほんのちょっとの努力に、
彩られ、甘く、味のある人々の中で宇宙の様にバランスの取れた人生が描かれてきた、と、
自画自賛!!
そう!!これ、まるでみなが「スマホ」で「ブログ」にその日の食べ物を「アップ」
したりする行為に似ていて・・恥ずかしいのだけど。
爺が爺さん!〈1時5分〉


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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ショスタコーヴィチ:交響曲 第7番 「レニングラード」

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チャイコフスキー:交響曲第4番
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