第43回九州公演 日本フィル in kyusyu 2018 大分公演

2018.02.15
iichikoグランシアタ
午後 7時開演(午後 6時30分開場)

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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番《トルコ風》/山根一仁[Vn]
マーラー:交響曲第5番

日本フィルハーモニー交響楽団

※開場時にウェルカム・コンサートを行います。(ロビーにて)
※開演10分前から井上道義さんによるプレトークを行います。

チケット: S席:7,000円(指定席) A席:6,000円(指定席) B席:5,000円(自由席) 車いす:3,000円 学生:2,000円(指定席)
演奏会お問い合わせ先: 日本フィル大分公演実行委員会:080-4289-3134(平日10時~17時)

【道義より】

明日こそ何か書く。今日はその、明日。
福岡でオフ日。
今回の日本フィルのツアーは大きく言って2つのプログラムで、初めから判って
いたが、井上の体調と年齢ではかなりきつい。でもやる気持ちになったのは、
やはり第一回の渡邊暁雄さんの後、第二回目の日本フィルツアーでの思い出が
大きい(42年前!)これまで4回やっているが、なんと言っても、きっと
この回は少なくとも僕は、その時と同じように、緊張している。何故なら
①この年でいろいろの経験から得た確個としたベートーベン像をどんな状況であれ、
天地神明に恥ずかしくない状態で演奏したいこと。
(天から見られるように・・・・)
②同様に壮年の音楽であるマーラー5番を、自分が一時身も心も捧げた壮年時代の
自分と同じように、又は多少向上しての演奏が出来るか、今の71才
(渡辺暁雄さんは亡くなっている歳だ)の自分を比べて見たかった。
(鏡を見るように・・・・・)
③また反田と山根という時代の芸術家から、吸血鬼のように血を吸ってみたいとの
おかしな欲望もあった。 (虫の様に・・・・)
④ついでに半世紀に近い時間が立っての日本フィルと九州の状況を経験したかった。
音楽的結果はベートーベン7番においては難なくパス、ベルリンであろうとウィーン
であろうとどこに出されても構わない結果。
3番のコンチェルトが初めての反田君、3回目で、輝かしい完成品となった。
モーツアルトの山根君は、心から楽しく音楽的でオケと言葉でもコンタクトする
余裕もすでにあり、気持ちよい。
(ならば、反田君、1回目がどうだとかいう事は最もゲスなかんぐり。
若者に求める新鮮さや、チャレンジに奔走するさまその時を共有するこそが
何物にも代えがたい演奏会の喜びなはず。輸入品を買って喜んでいるばかりの
時代でもない。僕は額丸出し髪型のほうが好きだと彼に言ったが彼の内部で色々あるみたい。
僕の53歳上の祖母と箱根峠にドライブしたときのことを思い出す。峠に着いたとき
彼女が突然笑い出した。「ここに以前来た時のことを思い出したわ、お兄ちゃん!
当てられる?}と
馬?と答えた。答えは「湖尻からはカゴ」だった!凄くない!漫画の世界だと思っていたから。
反田とはその位のギャップがあるわけだから呆れる。
そう思うとベートーベン、マーラー、から現代だってそう離れているわけでもないと感じたい。
それよりも、場所の違いは大きいと思うが。
さて日本フィルとのマーラーだが、
なんと言っても大曲難曲名曲で、楽員さん一人一人は、物凄い量の情報の中で自分の居る意味
を求めてキリキリ舞いさせられる。
指揮者は仕事としては整理もしなければならないが、同時に鼓舞し、共に泣き叫び、道を先導し、
時にはカゴ?に乗り、時には引き摺り回し、皮肉を言い、お客さんをカオスと共に驚かせ、
自己陶酔の表現でも飽きさせないように、腕力体力と、冷静な知識に基づいた説得力で
指揮せねばならない。・・・が何と言っても75分の間に、喉は渇き、腰はふらつきかける。
同窓会の友達は沢山亡くなっているが俺は!!と思いながらの涙ぐましい?
あの三浦雄一郎的チャレンジ
どうだったかはこの際、神のみぞ知るとしておこう。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

ツアーではたくさんの目新しい事、がっかりする事、発見する事が見つかる。
週刊新潮の「週間食卓日記」も頼まれたから近々目にされる方もおられよう。
元気な街、汚い街、落ち目な街、盛んな街、温かい街、色々に感じるのも
ツアーをやってみたかったのは体と心の健康の表れか。
今回は音楽以外の事には風呂敷を広げないで今日はここまで。       またね。



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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

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