台湾国家交響楽団(NSO) マスターピースシリーズ 3
ショスタコーヴィチ 第一

2018.04.14
國家音樂廳(台北市)
午後 7時30分開演

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芥川也寸志: 交響管弦楽のための音楽
ロドリーゴ: アランフェス協奏曲 /グザヴィエ・ドゥ・メストレ[Hp]
ショスタコーヴィチ: ロシアとキルギスの主題による序曲 Op.115
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番

http://npac-nso.org/zh/concerts/doc-erw22h9oce

チケット: 400 700 1000 1200 1500(台湾ドル)

【道義より】

このプログラムで、普通人が良く知っているのはアランフェス。
それなのにソリストはハーピストというネジくれた道義プロ。
クサビエ メストレさんはウィーンフィルに所属していたフランス生まれ
の名手。本番は素晴らしい緊張感と柔軟な音楽性で台北のお客さんは
物凄い歓声での大成功。
でもそれに至る道は、彼もフランスのストライキによる旅程の変更と
12時間以上の旅での時差の中での初練習、またオケも殆どこの曲の
記憶がない様で(ホールが大きくギターには向いていないだろう)
練習に手間取り、ゲネプロは2回通した結果かな。
当然ほかの曲は台湾という風土には向かないショスタコーヴィチ、
それとキルギス~と1番という彼らにはお初の曲。大変だった。
コンサートは千葉少年少女オーケストラで何度もやった芥川さんの
わかりやすい名曲で開けた。
以前、マーラー7番とシュトラウスのドンキホーテなどやったのも、
何と10年以上前だった。香港フィルハーモニーみたいに大発展して
いるかと期待していったが、そうは問屋が卸さなかった。
しかし、香港フィルのマネージャーになっている梶本事務所やOEKの
事務所にて働いていた朋友ケニーチェンさんがわざわざ聞きに来てくれて
本当に嬉しく楽しく過としたよう!
コンサートの後台南にある八田ダムを見学に行った。すばらしい新幹線、
こちらの方の開発は香港並みだった。フランス方式と日本方式の合体かな。
駅には回転寿司屋があったり、生き生きとした駅。
ところで、
金沢出身、八田與一氏は戦前、台南の広い平野に安定的な水を供給できる
当時東洋一のダムを作った責任者で、今でも台湾では西郷隆盛並みに慕われている。
その美しい妻、トヨキさんは8人の子供を産み育てたが、
ダム完成後與一さんは乗っていた船が米軍の攻撃で沈み、亡くなった。
その後数年たって、日本敗戦の後、外代樹さんは帰国を拒み、そのダムに投身自殺した。
子供たちも元気だったのに何故なのか???大変不可思議で腑に落ちない。
今、その出来事を題材に新作能を作って弔おうという計画がある。
惧れ乍ら・・・・・完成を楽しみにしている。



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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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