ベートーヴェン:序曲《コリオラン》op.62
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱》
ソプラノ:菅英三子 アルト:福原寿美枝
テノール:錦織健 バリトン:青山貴
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団
日本フィルハーモニー交響楽団
チケット: S¥9,000 A¥7,500 B¥7,000 C¥6,000 Gs(65歳以上)¥6,000 Ys(25歳以下)¥3,500
演奏会お問い合わせ先: 日本フィル・サービスセンター TEL:03-5378-5911 発売日: 2018年8月30日 (木) 10時00分
第九というものは、指揮者は稼ぐためにやってはならない、ことは誰でもわかっている。
でも人間は弱いものだ、例えば人は成功したらそれを、すぐにプレステージと呼び、
まるでチェーン店を作るようなことが起こってしまう。
愛する先輩故岩城宏之氏も生前「この曲は真の交響曲ではない!」と言っていたにも
かかわらず、年末にはベートーベン全交響曲を一日でやると言う企画で「当て」た。
オーケストラはベートーベンのシンフォニーはレパートリーでなければならないし、
出来ないはずはない。でもやっていい事と、我慢しなければならないことがあると私は
思う。武士は食わねどと時代がかったことは言わないが。
他の指揮者の考えはともかく、僕は80年代にNHK教育テレビで、「第九を歌おう」
というシリーズを渾身の努力でやった(再々放映まで行われた)手前、この曲には
思うところが深く、毎年続けて第九を振ることはやらないでいる。
今回、16日サントリーの楽屋で「あの時のテキストは今でも宝で、第九は常にこの本
に戻って毎年聴きなおしています」という方が会いに来られた。
僕はその上、北朝鮮で第九の平壌初演を2013年、多くの誤解を生み、疑問を持つ人
に止められたにも拘らず敢行したことも記憶に新しい。
あの作品の内容と、作られた時代の事を知っていれば「是非今こそやるべきだ」と
言われねばならない。理想主義!分断の世界に必要な青臭いともいえる特別な音楽。
先日、誘われて見に行った稲垣吾郎主演の芝居なども、日本でのオリジナルの音楽劇と
しては、僕の知る限りでは、実に考え抜かれ、大衆向け安売り感のない内容であった
と思いました。
第九はことほど左様に日本では重要なクラシックの世界を飛び越えて重要な意味を持つ
作品として今や真摯に捉えられている。
今回、やるにあたって喉がブチ壊れている井上は以前のような合唱練習が出来なくて、
若い指揮者でも体力的にきつい日本フィルの「3団体の合唱練習を1日でやっちまう!」
という、世界的暴挙!?に付き合ってみて‥‥世の中、いい面と悪い面が何といつも
同居するもんだろうか!という発見に感激??を新たにしたのだった。
その感激とは、
4人のソリストが3回オケと共に(人前で...たぶん自分の生徒などのいる前で)
練習を積めること、オケもそれぞれ長く練習してきた団体を前に待ちの長いパート
でさえいい加減な態度などでは到底望めない(勿論指揮者も)厳しい
シティエーションに対して。こちらの体力と精神力も試されるという発見。
その上、幸いにも僕は5年前その北朝鮮第九初演に行く途中の北京で料理屋に帽子を
忘れ、寒さでハダカ頭からインフルエンザになり、それがもとで、免疫力が落ち、
癌になったが、病院で大変お世話になった漢方の大先生を今回ご招待することで
多少の恩返しさえ出来たのだから!
浦和のコーラスは大宮ソニックシティーホールのかなりデッドな(改善できるのはずだ)
響きの中で地元の日本フィルを愛する人々中心に見かたによってはベートーベン初演時の
響きに近いと思える環境で、頑張ってくれた。これからは是非、若い人の参加が求められる。
そう...「第九を歌おう」から30年がたったのだ。
横浜みなとみらいでは、今音楽大学では一番元気な東京音大の若いコーラスが生き生き
とエネルギーを歌にしてくれた。どうやら男性は声楽専門でない(でもいい声!)
人が多かったせいか言葉と音楽はどちらが先かと悩んだことがない人達が含まれていた
のだろう、男声コーラスの平面的な音像を僕の力では修正できなかったのが悔しい。
僕の十八番のコリオラン序曲はこの余計な飾りの少ないホールで一番力を発揮したと思う。
サントリホールは「ベートーベン向きではない」と公言するのを何時も止められるのだが
流石3日目で井上のやりたいことを汲んでくれた日本フィルはこのシンフォニーの、
もっとも音楽として高いところにある3楽章を中心に、そんなことは感じさせない
境地迄高めてくれた。僕は3回、これ以上続けることはできないが、オケはこれから
まだ5回ほど第九を続けられるとのこと。日々を素直に新たに迎えられることが
平和という事なのだな。
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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