全国共同制作プロジェクト
モーツァルト 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全幕
(新演出・英語字幕付・日本語上演)富山公演

2019.01.20
富山 : オーバード・ホール
午後 2時開演(午後 1時15分開場)

総監督・指揮:井上道義
演出・振付:森山開次

ドン・ジョヴァンニ:ヴィタリ・ユシュマノフ
レポレッロ:三戸大久
ドンナ・アンナ:髙橋絵理
騎士長:デニス・ビシュニャ
ドンナ・エルヴィーラ:鷲尾麻衣
オッターヴィオ:金山京介
ツェルリーナ:小林沙羅、藤井玲南(1月27日出演)
マゼット:近藤圭

ダンサー:浅沼圭 碓井菜央 梶田留以 庄野早冴子 中村里彩 引間文佳 水谷彩乃 
南帆乃佳 山本晴美 脇坂優海香

管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
合唱:一般市民参加 募集期間 6月30日(土)~7月29日(日)

副指揮:辻博之
音楽ヘッドコーチ、コレペティトゥール兼通奏低音:服部容子
コレペティトゥール:大町彩乃
演出補:太田麻衣子
振付補:美木マサオ
振付アシスタント:引間文佳
照明:櫛田晃代
衣裳:廣川玉枝(SOMA DESIGN)
美術:柴田隆弘
サウンドデザイナー:石丸耕一
ヘアメイク:フォレスタ
舞台監督:酒井健
プロダクションマネージャー:關秀哉

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オーバード・ホール https://www.aubade.or.jp/static/special/don_giovanni/
ステージナタリー https://natalie.mu/stage/news/288418


 

チケット: S席10,000円 A席8,000円 B席6,000円 C席4,000円 U25券2,000円 [全席指定・税込]

【道義より】

昨日、念願のドンジョバンニ、ダンス付き!が開次さんの粘り強くも素晴らしい発想力!!
で富山初演が大成功裡に幕を閉じた。
終わっての打ち上げで「賭けに勝ったぞ」とまるでフィガロの結婚の〈フィガ郎〉のセリフ
のような発言をしたのは吾輩であった。
(そうです、爺さんの僕、我が灰は今日また読響と音楽を1から作ってるニャン)


最近の世界の傾向はドンジョバンニが、汚れた演出と言うか・・・新しさを出そうとする
あまり、ホモセクシュアルだったり、薬漬けだったり、異常な性欲者だったり、また
必要以上にセクシュアルな描写をしたりで、モーツアルトの音楽の香りを中心に捉えない、
(たとえ彼が多少スカトロジックな手紙を残していたとしてもだ・・・)世紀末と言うより
音楽を引き摺り下ろすような、腐った世相を反映した読み替えものが多い中、
音楽芸術そのものの内蔵する身体表現=人間の心の開放、を駆使した
『真に革命的なモーツアルトのドンジョバンニ』が

             昨日!!世界に生まれたのだ!!

全く新しいミュージカル以上の文字通り「音楽的」な、踊りと歌が一体化した表現が!
彼は確かに初めてのオペラ演出だ、まだ多少は全体が見えないでダンサーの手の動き、
歌手の動きの細部、等に注意が行きすぎ、ドラマのカナメの処理、10年後でも忘れ
られないような一瞬の構築などがまだ世界一流には達していないかもしれない。

しかし、神は細部に宿る、とは真理でもあるのだ。

それに、それらは歌手一人一人の責任でもあり、照明家、装置家、衣装係、等・・イエイエ
資金提供を行う今の日本国の芸術への支援全体の非力に責任がないとは言えまい。
でも皆、それぞれ全力投球している。
とにかく、イチロー、錦織、大谷並の才能を持つ舞台演出家振付家の大爆発を見てくれ。
主役はこの世のおんなどもだ!
女性の中から生命は生まれるならば・・・死も生まれる・・のかも!


以下は1週間前の文章

遂にドンジョバンニ族全員富山入りの日が来た!後は富山の劇場スタッフとだ。
OEKもチャレンジするだろう。
卑弥呼オーナー道義ジジイの更に奥深い富山との関わりをここで書いておこう。
40年前に結婚した珠世ちゃんはコクヨ創業者の孫娘なのだが・・・
その創業者、黒田善太郎は富山の出身で、立山連峰が屏風のように行く手をさえぎる
ように聳える富山から、必ず俺は一旗揚げると決心して関西に出て行ったという話を
聞かされていた。
新しい仕事、新しいコンテンツ、発明などは、実は重箱の隅をつつく様なところを
探すところから始まるしかないのだとお爺さんの家訓にあると。
なるほど、今でこそ事務機器の大手として名のあるコクヨだが、基は、全国中、
筆で物を書いていた時代の名残で、皆がばらばらな用紙で書いていた出納帳や、
物書きのための紙などをシステム化して(帳簿や原稿用紙とか色々)売り出した
がまるで売れず、頭を下げて回って使ってもらうところから始めたそうだ。
確かに成功と言うもんはそういうもので、何か降ってわいたようなものは長続き
しないものなんだろう...とは思う。
演出の森山開次さんの優しくも粘り強い理想への希求に今皆、一体となっている
有り様は、僕には
「ああこいつと時代が少しずれたのが悔しいな、もう少し俺が若かったら・・いや
違うな...開次がもう少し早く生まれていたらストラヴィンスキーもマーラーも、
伊福部も、バルトークもドビッシーも皆踊りを付けられたのにと。
兵士の物語も俺がお悪魔になって赤タイツで踊らないで済んだのにとか」思うのだ。
・・・待てよそれでも俺は自分でやったかもな。
人生は一回だな。


以下はさらに1週間前に書いたもの

やっやった!森山開次の演出、今日全貌が東京でのピアノでの練習で俯瞰できた!
みんなも一緒に拍手、確かに素晴らしい溢れる音楽的振り付け演出!
俺の目に狂いはなかったぜい!!嬉しい!
これでモーツアルトも真の意味で現代の人々にあの笑い声と共に飛び跳ね、
泣き叫ぶんだ。
モーツアルトが日本語話してる・・・ドローンに乗って黒部ダム見てから帰るそうだ。
皆さんこれ、見ておかないとこれから、
「えええ!あのドンジョバンニを見たの?悔しいなあ、
私も20日行きたかったけど暇がなかった、・・・・・あああ、
どうでもいい仕事だったのに、もうあの日は帰ってこない!チャンス逃した~」
と言うだけになるよ。

made in富山 の卑弥呼オーナーより


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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

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