故・村山美知子朝日新聞社社主 お別れの会

2020.09.01

午後 3時30分開演

大阪市北区のリーガロイヤルホテルでの式典に出席。
大阪フィルを指揮し「ジークフリート牧歌」を捧げた。

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故・村山美知子朝日新聞社社主 9月1日にお別れの会
2020年8月4日 5時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN837KH9N70PTIL01R.html

【道義より】

99才で晩年は病院で寝たきりが続いたので、僕から見れば可哀想だったな、美知子さん。
響きは僕の母迪子(みちこと読む)と同じせいか、強く愛情を感じていた人だった。
亡くなってから(3月3日お雛様、これってわざと?まさか)半年経ってからの
お別れの会には、お別れしたくなかった人が集う会でした。
素晴らしいデザインの祭壇?と言えそうな中には我々の集いを楽しそうに見ている遺影。
朝日の渡辺社長の自然な哀悼の言葉に続き、小澤征爾さんの美知子さんとの思い出の言葉を
司会者が代読、(小澤さんの半世紀前の出来事を目の前に起こっているように綴った言葉の力は
今も変わらず魅力的でした)佐渡裕君が得意で無いだろう弔辞を起承転結のある文で
立派に読み上げたあと、僕は大フィルとジークフリート牧歌を演奏した。
この作品は、コンサートホールで聴くと何故か違和感がある・・・と何時も感じていたが、
今回はっきりした!!
これは真にあの、はったりで、皇帝さえ自分の世界に巻き込んでしまった、大天才の素直な
音楽による愛情表現なのだ。
今回のような室内での特別な人々の集まりでこそ心に届く。
大フィルのメンバー、なんだか理由がはっきりしない、超短い練習時間だったが、
一人一人ができる限り集中傾倒した演奏で、この大阪音楽界の大恩人に
礼を尽くし愛を捧げたと思う。
一回限りの音楽を有り難う(自分で言うべきでは無いが歯に衣、口にマスクは着けないさ)


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