新日本フィル #632定期演奏会トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉

2021.04.16
すみだトリフォニーホール 大ホール
午後 7時15分開演

バルトーク:ルーマニア舞曲
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 BB 48a/Sz. 36 *
リムスキー=コルサコフ:シェエラザード op. 35

* 豊嶋泰嗣[ヴァイオリン/NJPソロ・コンサートマスター]

新日本フィルハーモニー交響楽団


チケット: [1回券] S¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥4,000
演奏会お問い合わせ先: 新日本フィル・チケットボックス 03-5610-3815

【道義より】

トパーズってどんな石か知らないのに出演する「させていただく?」道義じいは、
今日のうちに興味ある人にこの文を書いておく。
明日のプログラムは元々は上岡さんが振るはずだったので、内容が本来は違っていて、
豊嶋君のコンチェルトはプロコフィエフの1番であった。
訊いてみたら彼はバルトークの1番をやりたかったと聞いたので、
それを叶えてみたくなっての変更。勿論上岡君も了承。    さてそこで、
コンサートの頭に・・・何を??やれば・・・と考えているうち、名案が浮かんだ!
それがバルトークの「ルーマニア舞曲」です。有名な「ルーマニア民族舞曲」ではなく!
編成が大きくてティンパニーが四つ、ハープ2台、なのに5分ぐらいの短い曲なので、
なかなか日の目を見ない作品で僕も初めて。
バルトーク自身がピアノで弾いている録音があるのだが、作曲家が自作を弾く
(指揮しても)と、良いことばかりではなくて、彼も始めから終わりまで超絶的に速く
弾きまくっていて...全然面白くない。
実はこの曲のスコアは40年ぐらい前にブカレストの小さな本屋で見付けたものを、
(小さく赤くデザインが可愛い)自宅の本棚に積ん読?してあったモノだ。
人の演奏を聞いたこともないので今回旧友新日フィルの楽員さんと時間をとって
ア~でもないコ~でもないを経ての演奏です。
こういうことが殆どなくなった便利で情報過剰で、真の冒険のない今の時代・・・
希有なこと。

この楽譜から見えてきたのはルーマニア側のバルトーク、すなわちハンガリー側
でない面。そうトランスシルバニアは地続きで民族の渚。そして踊りが人々の間で
生き生きと行われていた時代の音楽。伊福部が見た音更町で見たアイヌの踊り
タプカラのように。        男どもは棒を持って飛んだり跳ねたり。

コンチェルト1番も始めて振るが、楽譜を見れば見るほど楽しい。そう!20代の
青二才作曲家が美人だったバイオリニストに作品を献呈した・・・・のに結ばれる
こともなく演奏されることもなくこれまた彼女の戸棚に??積ん読されたまま。
一楽章は男が女性を希求するような音型に彩られた、詩曲。
二楽章は giocoso すなわち遊ぶように楽しくと書かれた音楽。
何故か世の中ではガッツリ構えてゴシゴシ弾くいわゆる競争?曲ふうな演奏が多い
のを豊嶋さんと憂い、バイオリンをバイオリンらしく響かせる歓びに満ちた曲を
目指しての演奏をします。
今日練習後、彼の控え室で発見したのだが...終わりの方に何だかアホらしく木管が
響かせる音型が何だかね~これ?
そうだ!!
どう見ても「白鳥の湖」の王宮での結婚式のテーマだ!!と。ショスタコ風、解釈・・。
彼女に曲でもって結婚したい!!の表現だと。
無理だな、ベラ君。女を判ってないね。
女性というものは、それで屈服する存在と?・・・・永遠の誤解だな。

もっともこの解釈も誤解か。
人類のコロナヴィールスへの誤解と同じだ。えええええ~~~~い!!

!!今宵632夜目の、千夜一夜物語で、全てを忘れよう!!



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