パークビューならぬ、パブリックホールビュー
日比谷公会堂は勿論もう殆ど忘れられた場所だ。2007年にはあそこで
ショスタコーヴィッチ交響曲全曲連続演奏会を2ヶ月で集中してやった。
今オリンピック後に改装されると決まっていたが、遅れている。
俺が生きている間に工事が終わるとは思えないので此所に呆ける前に書き置きする。
2029年に出来たこのホールは一階の響きは前の方12列ほどはは及第だが、
二階の下の後方は全くダメ。その響きが悪印象を広めたと思う。
しかし!2階は本当に素晴らしい。後期ロマン派や印象派等には余韻がないから
全然ダメ。でもベートーベン、ショスタコーヴィッチ、やったことは無いが
多分ヒンデミットや伊福部やある種の現代音楽には、あの非常に個性的な音響特性
が世界の中でも二つと無い、感動を生む。
真骨頂はそれらのオーケストラ作品の場合で、音が4階?の最後席まで手に取る
ように、演奏家一人一人の意欲が飛んでくる。余計なお飾りの無い、僕流に書けば
レースが付いた下着とか着ない、化粧などをしない、すっぴんな姿、お地蔵さん、
ミロのヴィーナス、ミケランジェロの遺作のピエタ像《ロンダニーニの》の音。
ダメな演奏は絶望的に空虚に聞こえる。不思議な事。
2009年の80周年記念の時、最後部の席に座っていた成城学園の先輩の
園田さん(90歳だった)と舞台から普通の声で、「どうですか~響きは?」
「いや~直ぐそこで弾いてるみたいだ!」とやりとりしたのを思い出す。
ホールの内部の傾いた椅子などは無論サイズも変更したりするべきだが、基本形状
は残し、2階張り出し下の音の悪い1階席は、いかにも窮屈な一階ホワイエの拡大
場所として大幅に形状を変更すべきだろう。
舞台上は後付の無益な反響板は取り外し、奥行きを市政会館側に深くし、極力そう
せざるを得なかった(東京もまだ貧しかったのだ)多目的ユーズのための
側面黒幕や、ごちゃごちゃとした(風情があれば残しても良いのだが)ロープ、
丸見えの照明室、鉄梯子等は、上手く隠すとよいと思われる。
バリアフリーという言葉は存在しなくて階段が常識だったから今は無きに
等しいエレベーター、エスカレーターは最上階まで今のホールの外壁側に上手く
取り付け、1960年代に無理矢理作った後付階段は勿論取り外す、足りない
トイレも。
駄菓子屋さん風な軽食売り場は,上手いとこ、残したフリをしたら良いかも。
耐震性を考慮した建て直しをすると言うことだが(3、11でも被害は少なかった)
建物全体は大阪の中之島公会堂的な全てを浮かした構造にするよりも、
爆撃で木っ端みじんになったにもかかわらず、町の中心にくずれた石一つずつに
番号が書かれて50年間放置されていて、日本からの資金も寄与して地下に
コンサートが出来る空間を作り再建されたドレスデンの聖マリア大聖堂の
方法をとるべきと考える。
ここからは空想男爵、ミュンヒハウゼン男爵!
あの江戸時代には海苔を取る浅瀬に刺す日比という太い葦のような竿があったと。
文字通り「公会堂」は日本のゼロメートルからの西洋文化受容の中心であった
重要なモニュメント。
東京空襲が焼夷弾中心だったためか炎上は奇跡的に免れ、被災者の救護場になった
とも聞いている。
意外と知られていないが、表側は富国生命ビル側で市政会館という名の公的団体が
幾つも入る重要な場所として{人びとの灯台、そして裏側の公会堂は,
人びとの心の灯火として}後藤新平が唱え、設立したのだ。
だから、その志を再興し、建物全てを高く高く、かさ上げし(実は廻りが
自然沈下して階段が既に3段付け足されている)廻りの摩天楼より階段
3段だけ高い灯台風?にしたら良いと妄想する・・・そしてもう誰も見なく
なった時計台の上にはオリンピックの灯火が少なくとも次の百年は
消えずに燃えるとか・・!
火は盗むと捕まるのか? マーラー7番が潰れ幻実盗火な休日駄文
。
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
2023年12月 3
2023年11月 1
2023年10月 3
2023年9月 1
2023年8月 3
2023年7月 2
2023年6月 5
2023年5月 5
2023年4月 2
2023年3月 3
2023年2月 1
2023年1月 3
2022年12月 7
2022年11月 3
2022年10月 1
2022年9月 3
2022年7月 4
2022年6月 1
2022年5月 6
2022年4月 3
2022年3月 6
2022年2月 5
2022年1月 5
2021年12月 4
2021年11月 5
2021年10月 4
2021年9月 3
2021年8月 2
2021年7月 5
2021年6月 6
2021年5月 3
2021年4月 2
2021年3月 5
2021年2月 3
2021年1月 3
2020年12月 5
2020年11月 3
2020年10月 4
2020年9月 2
2020年8月 2
2020年7月 4
2020年6月 2
2020年4月 3
2020年3月 5
2020年2月 1
2020年1月 2
2019年12月 3
2019年11月 4
2019年10月 2
2019年9月 3
2019年8月 2
2019年7月 5
2019年6月 5
2019年5月 5
2019年4月 4
2019年3月 5
2019年2月 4
2019年1月 3
2018年12月 6
2018年11月 3
2018年10月 4
2018年9月 4
2018年8月 1
2018年7月 1
2018年6月 3
2018年5月 5
2018年4月 4
2018年3月 8
2018年2月 12
2018年1月 6
2017年12月 11
2017年11月 4
2017年10月 6
2017年9月 9
2017年7月 6
2017年6月 4
2017年5月 7
2017年4月 2
2017年3月 4
2017年2月 4
2017年1月 2
2016年12月 6
2016年11月 8
2016年10月 1
2016年9月 2
2016年8月 3
2016年7月 8
2016年6月 4
2016年5月 8
2016年4月 5
2016年3月 4
2016年2月 5
2016年1月 5
2015年12月 8
2015年11月 5
2015年10月 6
2015年9月 11
2015年8月 2
2015年7月 3
2015年6月 8
2015年5月 5
2015年4月 6
2015年3月 8
2015年2月 2
2015年1月 8
2014年12月 1
2014年11月 4
2014年10月 4
2014年9月 4
2014年7月 1
2014年6月 1
2014年5月 1
2014年4月 10
2014年3月 4
2014年2月 1
2014年1月 6
2013年12月 1
2013年11月 2
2013年10月 1
2013年9月 1
2013年7月 1
2013年6月 1
2013年5月 1
2013年4月 2
2013年3月 2
2013年2月 1
2013年1月 1
2012年12月 1
2012年11月 1
2012年10月 1
2012年9月 1
2012年8月 1
2012年7月 1
2012年6月 1
2012年5月 1
2012年4月 1
2012年3月 1
2012年2月 1
2012年1月 1
2011年12月 1
2011年11月 1
2011年10月 1
2011年9月 1
2011年8月 1
2011年7月 1
2011年6月 1
2011年5月 1
2011年4月 1
2011年3月 1
2011年2月 1
2011年1月 1
2010年12月 2
2010年11月 9
2010年10月 3
2010年9月 12
2010年8月 2
2010年7月 3
2010年6月 3
2010年5月 8
2010年4月 6
2010年3月 5
2010年2月 2
2007年12月 6
2007年11月 8
2007年10月 4
2007年9月 8
2007年8月 2
2007年7月 4
2007年6月 2
2007年5月 4
2007年4月 1
2007年3月 3
2007年2月 2
2007年1月 3