新日本フィル「トリフォニーホール・シリーズ」第646回定期演奏会

2023.01.21
すみだトリフォニーホール 大ホール
午後 2時開演

isbn9784384068016.jpg●『降福からの道・欲張り指揮者のエッセイ集』
初版年月日:2023/01/31 予約受付中!!
https://www.sanshusha.co.jp/np/isbn/9784384068016/

【NHK-FM】ラジオ深夜便▽明日へのことば [聴き逃し]
- 1月24日(火) 午前5:00配信終了
「人は何のために生きるのか 父母に捧(ささ)げるオペラ」
https://www.michiyoshi-inoue.com/2023/01/nhk-fm_2023124_500.html

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井上道義:ミュージカルオペラ「A Way from Surrender~降福からの道」Op.4(オペラ形式・世界初演)

【出演】
タロー(テノール):工藤和真
正義(バリトン):大西宇宙
廸子(リリック・ソプラノ):小林沙羅
マミ/2幕では摩耶子(ソプラノ):宮地江奈
エミ/2幕では優子(メゾ・ソプラノ):鳥谷尚子
ピナ(ソプラノ):コロンえりか

アンサンブル
<ソプラノ>中川郁文、太田小百合
<メゾ・ソプラノ>蛭牟田実里ほか
<テノール>斎木智弥、渡辺正親
<バリトン>山田:今井学、中村:高橋宏典、ゲリロ:山田大智
<バス/バッソプロフォンド>仲田尋一、鈴木雪夫

洗足学園関係合唱
茂木鈴大(子どもの頃のタローの分身)
大山大輔(朗読)
新日本フィルハーモニー交響楽団

総監督(指揮、演出、振り付け,衣装監修)=井上 道義
照明=足立 恒  
音響=山中 洋一
舞台監督=堀井 基宏/アートクリエイション
副指揮=辻 博之
演出助手=橋詰 陽子
コレペティトゥア=服部 容子
ヘアメイク=丸善
制作進行=中村 光宏 /センターヴィレッジ
プロダクションスーパーバイザー=大山大輔
プロダクションアシスタント=渋江 陽子

企画制作=KAJIMOTO

1月21日(土)すみだトリフォニーホール公演は、ミュージカルオペラ(オペラ形式)、
1月23日(月)サントリーホール公演は演奏会形式でお届けします。

[フライヤーPDF]

チケット: S席 8,000円 A席 6,500円 B席 5,000円 C席 4,000円
演奏会お問い合わせ先: 新日本フィル・チケットボックス03-5610-3815

【道義より】

インスタグラムやフェイスブックでなんだかんだ自己宣伝するのは
ごめん被るので自分ではやってないが、「降福からの道」を新日が
トリフォニー定期でやると決断してくれたのは、嬉しかった。
ここでならopera、僕の理想としている「コンサートオペラ」
が出来る環境だ。
P席はないし、ピットもあるのだ!すでに練習が始まっていて全部
覚えてしまった歌手、意外と多くてネジくれた音型に反発している
歌手、色んな才能が有ったりなかったりの彼らが、多様性がこの
オペラを支えてくれるだろう!

・・・・・・・と書いたのが11月の終わりだった。
それから正月休みもそこそこに皆と創り、今日が発表の日だった
意外と心は平常心で迎え、終わったら楽屋で月曜日の環境の違う
サントリーホール公演に向けての詳細な演出の模様替えの会議を
して帰ってきた。なんか腕が疲れてパソコン面倒。
また書きます。
間違えなく成功している作品の、良い演奏での初演だった。

一夜明けて・・・サントリー公演の前夜に。

もちろんブロードウェイでもないし、日本の新聞に初演の次の日に
批評が乗る希望はない。とはいえ多くの賞賛がこの時代だから、
電話とか、手紙とかでもなく、静かに、、、メール、ライン、
ツイター等で文字になって、一方通行で投げられ、応対の必要も
なかったりするのは・・・・21世紀を感じる。今この時点で
この国のコロナ対応に似て、気休め、気使い優先。
おかげで、通常の朝と表面的には何も変わらないゆったりとした
ジジイ的時間にいる。
きっと一昔前だったら大変だったと思う。
お正月の表敬訪問、結婚の後のお礼参り、お香典などもきっとじきに
みんなやめちゃうのだろう。
そうなると、玄関のないような家でも人は恥とも何とも思わなくなり、
「家ってなに~~さ~~」(大西宇宙)とかいう歌も過去のものに
なるんだろう。予約してのお宅訪問はもう50年前からだろうが、
予約して蕎麦屋、ラーメン屋もか?予約してタクシーも、今や
飛行機なみに常識。きっとそのうち、予約してからトイレ、予約して
から好きな人に触る、キスする、セックスも日を決めてからとか、
ヌードモデル役はどこまで脱ぐか、マネージヤーと一か月前と
事前会議とかの世界・・がもう始まっている?ばかばかしい!
きっと子供にも転ぶ前に杖を持たせる時代が目の前だ。
知らなくってもいい地球の裏側の役者のニュースでは何十年も前に
拒まなかったことを160億円?今賠償要求するとかさえ本気?
でやっている。

脇道にそれたが、こういうのが文明が進むってこととは思えない!
色んな予測できないことがあってこそ人生ではないのかね。

私はサントリーホールは響きすぎて、オペラは無理と言い続けて
きたが(外国語のオペラは普通の人は字幕頼りだから、可能と
言えないことはないが日本語での歌は逆にわからないことが
ストレスになる・・・日比谷公会堂は言葉がよく聞こえた)
今回は新日フィルの定期の中でのオペラ公演で、悪条件?を
飲んだ。実際、お客さんもわかっていたのか只井上のオペラ
なんか・・・と馬鹿にしていたのか、演奏会形式と善意で告知
したのが失敗だったのか「月曜日は嫌よ」なだけかわからないが、
つい最近まで半分しか売れていなかった。

実はこれこそ前段でグタグタと書いた「予約」の問題です。

やる方(作曲家は別として、指揮者、オーケストラ、歌手)に
とっても未知数なこの幸福?とか降伏?とかわけわからんものに
係る暇なんぞないのだ。基本が現代のコンサート好きの人々なん
だから仕方がない。
友達だけで完結していたシューベルトのサロンコンサートとか、
ほかに娯楽がない、昔の貴族、逆に共産主義国でのオペラとは
違って、スマホやパソコン相手で1日遊べる今の時代だ。
バーンスタインのシアターピース「ミサ」だって売れるものでは
ない。でも‥‥きっと「幸福からの道」は日本では、あれより
ずっと身近な話で、楽しく、美しいと思う。

サントリー来てみてくださいな。ばっちり字幕付きだし。
色々頭をひねって、「演奏会形式」とは言えないリッチな一日
になりますよ!!全裸は出ないけれど、道義の脳みそは全開全裸。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

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ショスタコーヴィチ:交響曲 第7番 「レニングラード」

大阪フィルハーモニー交響楽団

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ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」

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チャイコフスキー:交響曲第4番
ショスタコーヴィチ:ロシアとキルギスの主題による序曲

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