が、、、、、、、なんといっても、ベトナム人の作曲家(フン)と作家(ミン)がバリトン歌手(大山大輔))が2カ国語を使った台本を纏め上げ、よく見られる周年記念の2度と演奏されそうもない作品とは全く違う本気な作品を見られて元気になった。
3日間の公演全部見ましたが飽きませんでした。企画から資金集め、人材集めなど一手に責任をもって行った本名徹次君、大したものです、尊敬!
幾つかの変更、切ったり増やしたりをしていけばこの作品は、両国の宝物になっていくこと間違いない。気持ちよい作品、わかりやすいがチープではない作品だ。
オペラ「アニオー姫」2時間ほどの作品でご朱印船時代(400年ほど前)から鎖国が始まった時期に起こった本当のお話です。長崎の若い貿易商荒木宗太郎がその時代のベトナム「広南」の港町の王女と結婚したが、すぐに鎖国が始まってしまって姫は国に帰れなくなったという話です。
ちょうど秋篠宮ご夫妻が日越50周年記念という事で御来越、フランチスタイルのオペラハウスで初演を鑑賞なさいました。娘さんを二人持つお二人にとっても、他人事ではない内容であったと思われます。
アニオー王女には母の国王妃から持たされたという鏡が長崎には大切に残されていて、長崎くんち、というお祭りに7年に一回祝っているという事です。知らなかった。
そんな言い伝えに、嵐の港町ホイアン沖(今もわずかに古い日本人家屋が残っているらしい)で小娘たち≪後のアニオー姫≫の小舟を助ける宗太郎たちが「ありがとう」という日本語を教える可愛い場面や、時が経ち、町で象の暴れる場面では暴れ象の心も静める笛を吹く成人したアニオー姫はソプラノ(ロアン)に女占い師((ゴック)が助けられる場面、また、宗太郎との再会のロマンチックな小舟の場面、などが創作されて明るい色の衣装(ひびのこづえ)も楽しめ、波を表現するダンス(ホーチミンとハノイのダンサー)、市井の人々の合唱は当然すべてベトナム語で歌われます。
キリリと通る宗太郎、(テノール小堀勇介)が、また、のちに生まれる彼らの一人娘の「安州=ヤス」は両国の未来を祝うような歌を新人ソプラノ(川越未晴)が作品の締めに歌いました。
三枝成彰は僕にも言っていました。オペラは「殺し、嫉妬、愛」がそろわないと名作にならないと。でもこのオペラは徹頭徹尾ハッピーに楽しめます。これはベトナム人が自分たちのアイデンティティーやプライバシー等を認める相手ならば、そこで起こる多少の理不尽なことも運命として受け入れる体質から生まれたと感じさせます。真面目に共作に向かったアーティストに沢山の日本企業の心あるサポーターが共感して実現した。
このオペラが出来上がる過程を知ると、今のギスギスと「してはいけない事優先」の我々の現在にはとても学ぶべき心の持ち方の人々であると思います。なんとなく台湾の人たちと同じくらい英語ができる今のベトナムの人々です(どっちもタクシーでは英語は全く通じない)
わたしも40年前にちょこっとだけ教えたけれど、指揮が下手くそでやってらんない本名徹次君!から、大いに学ぶべき人生への姿勢を学んだ4日間でした。
(気づきが遅いかな)
11月4日土曜日14時から昭和女子大人見記念講堂にて日本初演です!
(4回目見に行く)
■日越外交関係樹立50周年記念 新作オペラ『アニオー姫』 公式サイト|
日本プレミア公演 https://anio-opera.jp/japan/
テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。
【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ?
N響 第1849回 定期公演 Cプログラム
一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。
大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会
武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在!そう再確認した一日だった。
新日本フィル #568 ジェイド≪サントリーホール・シリーズ≫
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