服部百音 井上道義指揮 Storia Special Orchestra『Storia Ⅲ』

2023.12.12

午後 6時30分開演(午後 5時30分開場)

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ペルト:「タブラ・ラサ」
バーンスタイン:「セレナード」 他

服部百音[Vn]
管弦楽 Storia Special Orchestra

チケット: S席:¥7,500 A席:¥5,800 B席:¥4,800
演奏会お問い合わせ先: サンライズプロモーション東京:0570-00-3337(平日12:00~15:00)

【道義より】

12月12日。雨のち晴れ。
プログラムと練習スケジュールは、2人(モネ、道義)共に重病で入院中に決めるという、
何か現実感のない作業だったのを思い出す。運営をつかさどってくれた方達も雲を掴むよう
なモネの理想から出た「語る演奏」を補完する道義のアイディア、それぞれの曲の照明や
並び方のセッティングなどをよく実現してくれた。感謝。
そしていわゆる「寄せ集め」とは言えない名奏者ばかりの弦と打楽器、ピアノ、ハープの
オーケストラに観客の拍手は惜しみなかった。
観客の正直な反応エネルギーを普段より強く感じた。領土を掴むためのエネルギーではなく、
雲を掴もうとするエネルギー。これこそ人間の証!平和の象徴!


勿論途中のモネファンの小泉純一郎さんの飾らない話し方、多少繰り返しの多い
「感激した!」にはモネが果敢に割り込み、道義もプラトンのシンポジオンにインスピ
レーションを得たバーンスタインの「セレナーデ」への布石としての「意味ある対話」
作品に入るための鍵、すなわちエロスについての対話を試み、観客の方々もが参加して
くれた、と思う。
このままでは夭折しそうなモネの身体だが、気力は横溢!音量、音色、暗譜も揺ぎ無い。
ポーランド作曲家キラールの祝典的な「オラヴァ」、では爆発。
コンサートホールでしか得られない一期一会の「時」の音楽を刻むペルトの
「タブラ・ラサ」、もコンマスの戸原直君のすっきりした音色と佇まい、と共に
描き切った。


休憩の後、(モネ抜きで)生きている間は苦難と狂喜の中であったらしいヒューゴ・
ヴォルフの短くもすっきりとした「イタリアンセレナーデ」そして、ユダヤ民族である
ことをを意識しにくいアメリカに生まれたにもかかわらず、天才でありながら自分の
生きたかった方向ではなかった大成功に満ちた「作曲家」バーンスタインの愛についての
音楽「セレナーデ」を、自由自在に弾ききり、腰痛でやっとさっとこ指揮をしている
道義も、メンバーも彼女に称賛を惜しまなかった。   忘れられない夜となった


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Schedule

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