名フィル 豊田市コンサートホール・シリーズVol.16

2024.03.02
豊田市コンサートホール
午後 4時開演

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〈名曲/井上道義+名フィル ラスト・コンサート〉

【サイド・バイ・サイド】モーツァルト : 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527 序曲*
ブルックナー : 交響曲第5番変ロ長調

豊田市ジュニアオーケストラ(合同演奏)*
名古屋フィルハーモニー交響楽団

チケット: 1F席:¥5,200 バルコニー席:¥3,200 Y席:¥1,000(25歳以下対象・当日券のみ)
演奏会お問い合わせ先: 豊田市コンサートホール・能楽堂・ 事務局:0565-35-8200

【道義より】

1980年に初めて名フィルを振ってから今まで36公演をやっていたと調べてくれた。
びっくりでした。名古屋駅も今とは全く違っていた。名古屋にはグリーンエコーという
合唱団があって興味の出る合唱とオケの曲にチャレンジしていたおかげもあって、
これだけの数に行きついた。今回のブルックナー5番は豊田に25年ほど前に立った響きの良い
中型のホールがあるというのでこの曲を選んだ。オリジナルの編成でホールに音が
聖フローリアン教会のように鳴るという。その通りにするため練習も1日は豊田まで遠征して
、楽員諸氏、ステージの人々の積極的なかかわりで、最後の名フィルとのコンサートに
ふさわしいものになった。東京から大阪からも多数のお客さん。当然道義も猛烈楽譜を
見直したり、テンポを捉えなおしたり、足がむくむほどスコアを広げて椅子に座った。
練習はどうしても座ってやりたくなる77歳の足腰に負けないように立ちんぼでやったりも
した。このホールの内部見た記憶があるなと思ったが、ダビンチの最後の晩餐のフレスコ
絵画のシンメトリカルな世界を模倣していたようだ。裏切りのユダの絵の隠された世界、
今でも中東で土地争いの戦争が絶えないが、名古屋、トヨタの街、は少なくともホール
内部は平和でした。
偏執症的なクラシック音楽の良い面が充分体現できた一夜だった。外は寒風吹きすさんで
いたが、前夜の晩餐をご一緒した犬塚力理事長夫妻、希望に満ちていた。


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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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ショスタコーヴィチ:交響曲 第7番 「レニングラード」

大阪フィルハーモニー交響楽団

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ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」

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チャイコフスキー:交響曲第4番
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大阪フィルハーモニー交響楽団