2024年度 全国共同制作オペラ [名取(宮城)] プッチーニ 歌劇『ラ・ボエーム』

2024.09.29
名取市文化会館大ホール
午後 2時開演

全4幕/イタリア語上演/日本語・英語字幕付き/新制作

[公式サイト] https://la-boheme2024.jp/

キャスト・スタッフ
指揮[Conductor]
井上道義 Michiyoshi Inoue

演出・振付・美術・衣裳[Stage Director, Choreographer, Designer]
森山開次 Kaiji Moriyama

ミミ[Mimì]
(東京・名取・京都)ルザン・マンタシャン Ruzan Mantashyan
(兵庫・熊本・金沢・川崎)[変更後]中川郁文 Eri Takahashi

ロドルフォ[Rodolfo]
工藤和真 Kazuma Kudo

ムゼッタ[Musetta]
(東京・名取・京都)
[変更後]イローナ・レヴォルスカヤ Ilona Revolskaya
(兵庫・熊本・金沢・川崎)
イローナ・レヴォルスカヤ Ilona Revolskaya

マルチェッロ[Marcello]
池内 響 Hibiki Ikeuchi

コッリーネ [Colline]
(東京・名取・京都)
スタニスラフ・ヴォロビョフ Stanislav Vorobyov
(兵庫・熊本・金沢・川崎)
杉尾真吾 Shingo Sugio

ショナール[Schaunard]
(東京・名取・京都)
高橋洋介 Yosuke Takahashi
(兵庫・熊本・金沢・川崎)
ヴィタリ・ユシュマノフ Vitaly Yushmanov

ベノア[Benoit]
晴 雅彦 Masahiko Hare

アルチンドロ[Alcindoro]
仲田尋一 Hirohito Nakata

パルピニョール[Parpignol]
谷口耕平 Kohei Taniguchi

ダンサー[Dancers]
梶田留以 Rui Kajita
水島晃太郎 Kotaro Mizushima
南 帆乃佳 Honoka Minami
小川莉伯 Riku Ogawa

管弦楽[Orchestra]

読売日本交響楽団[東京]
Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

仙台フィルハーモニー管弦楽団[名取]
Sendai Philharmonic Orchestra

京都市交響楽団[京都]
City of Kyoto Symphony Orchestra

兵庫芸術文化センター管弦楽団[兵庫]
Hyogo Performing Arts Center Orchestra

九州交響楽団[熊本]
The Kyushu Symphony Orchestra

オーケストラ・アンサンブル金沢[金沢]
Orchestra Ensemble Kanazawa

東京交響楽団[川崎]
Tokyo Symphony Orchestra

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スタッフクレジット Staff Credit

辻 博之[合唱指揮]
Hiroyuki Tsuji, Chorus master

足立 恒[照明]
Hisashi Adachi, Lighting designer

山田晋平[映像]
Shimpei Yamada, Video designer

中村友美[美術コーディネート]
Tomomi Nakamura, Scenery coordinator

林なつ子、朝野なつ美[衣裳コーディネート]
Natsuko Hayashi, Natsumi Asano, Costume coordinators

石原ももこ[メイクコーディネート]
Momoko Ishihara, Make-up coordinator

石丸耕一(東京芸術劇場)[音響]
Koichi Ishimaru, Sound designer

佐藤正浩、粂原裕介、瀬山智博[副指揮]
Masahiro Sato, Yusuke Kumehara, Tomohiro Seyama, Assistant conductors

服部容子[コレペティトア]
Yoko Hattori, Korrepetitor

奥村啓吾、彌六[演出助手]
Keigo Okumura, Miroku, Assistant directors

美木マサオ[振付助手]
Masao Miki, Assistant choreographer

酒井健[舞台監督]
Takeshi Sakai, Stage manager

關秀哉[プロダクションマネジャー]
Hideya Seki, Production manager

阿部太一[広報デザイン]
Taichi Abe, Publicity materials designer

【道義より】

仙台フィルも実に良い音楽を届けられる実力が付いている。
今回もコンサートオペラ形式でオケが
客席から丸見えで歌手たちと同じ目線で音楽を身体表現するというもう30年やっている
井上スタイルに十分に耐えてくれた。
名取のホールは少なくても仙台に大きな良いホールが出来るまではもっともっと活用されるべき
施設だ。
たしかに鉄道駅からは近くなく(大都会以外は皆自動車を持っている時代なんだからあまり問題が
無いが)楽屋関係も階段が多く移動が大変であったりするが、故槇文彦さん設計による品の良い
アイディアに満ちた形状はなかなかだ。
彼は東京オリンピックスタジアムに8万人収容3500億以上のお金をかけてあの周辺のバランス
を壊し、後々にも過大な無意味な資金の投入が予測された、ザハハディド設計の案に強く反対し、
今騒がれている木を切るな(木は老木になりすぎないうちに切らないといつか倒れる)運動なんぞ
とは比較にならない災いから東京を守った真に良心ある設計家だったのだ。東京で何度もお話を
伺ったことがあり、広い芸術一般への知識に驚いた。
今回練習の時まで最高潮であったミミ役のルザン・マンタシアン(アルメニア出身)さんが突然喉が
ひりひりして声が出なくなり急遽、このプロジェクトの後半部分のミミを受け持って行く予定の、
まだ新人と言ってよい中川郁文(イクミとよむ)が初出演での大成功を収めた。お客さんたちはカーテンコールに
誰も帰宅を急がず鳴りやまない拍手を6人の中心ソリストと個性一杯の脇役たち、そしてこの
青春ドラマのオペラ作品を体現してくれた地元の合唱や子供たちに向けていやきっと、愛する
仙台フィルに対してスタンディングオベーションが止まらなかった。

道義は昔懐かしい東北大学オケと演奏した川内記念講堂の周辺を散歩も出来るような体力が戻り始めた。

戻った仙台駅周辺は若者たちが日曜の夜を満喫していた。すっかり復興したと感じられた。
心の奥は40年前の静かだった仙台に飛んでいたのだが。


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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

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