2024年度 全国共同制作オペラ [川崎(神奈川)] プッチーニ 歌劇『ラ・ボエーム』

2024.11.02
ミューザ川崎シンフォニーホール
午後 2時開演

全4幕/イタリア語上演/日本語・英語字幕付き/新制作

[公式サイト] https://la-boheme2024.jp/

キャスト・スタッフ
指揮[Conductor]
井上道義 Michiyoshi Inoue

演出・振付・美術・衣裳[Stage Director, Choreographer, Designer]
森山開次 Kaiji Moriyama

ミミ[Mimì]
(東京・名取・京都)ルザン・マンタシャン Ruzan Mantashyan
(兵庫・熊本・金沢・川崎)[変更後]中川郁文 Eri Takahashi

ロドルフォ[Rodolfo]
工藤和真 Kazuma Kudo

ムゼッタ[Musetta]
(東京・名取・京都)
[変更後]イローナ・レヴォルスカヤ Ilona Revolskaya
(兵庫・熊本・金沢・川崎)
イローナ・レヴォルスカヤ Ilona Revolskaya

マルチェッロ[Marcello]
池内 響 Hibiki Ikeuchi

コッリーネ [Colline]
(東京・名取・京都)
スタニスラフ・ヴォロビョフ Stanislav Vorobyov
(兵庫・熊本・金沢・川崎)
杉尾真吾 Shingo Sugio

ショナール[Schaunard]
(東京・名取・京都)
高橋洋介 Yosuke Takahashi
(兵庫・熊本・金沢・川崎)
ヴィタリ・ユシュマノフ Vitaly Yushmanov

ベノア[Benoit]
晴 雅彦 Masahiko Hare

アルチンドロ[Alcindoro]
仲田尋一 Hirohito Nakata

パルピニョール[Parpignol]
谷口耕平 Kohei Taniguchi

ダンサー[Dancers]
梶田留以 Rui Kajita
水島晃太郎 Kotaro Mizushima
南 帆乃佳 Honoka Minami
小川莉伯 Riku Ogawa

管弦楽[Orchestra]

読売日本交響楽団[東京]
Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

仙台フィルハーモニー管弦楽団[名取]
Sendai Philharmonic Orchestra

京都市交響楽団[京都]
City of Kyoto Symphony Orchestra

兵庫芸術文化センター管弦楽団[兵庫]
Hyogo Performing Arts Center Orchestra

九州交響楽団[熊本]
The Kyushu Symphony Orchestra

オーケストラ・アンサンブル金沢[金沢]
Orchestra Ensemble Kanazawa

東京交響楽団[川崎]
Tokyo Symphony Orchestra

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スタッフクレジット Staff Credit

辻 博之[合唱指揮]
Hiroyuki Tsuji, Chorus master

足立 恒[照明]
Hisashi Adachi, Lighting designer

山田晋平[映像]
Shimpei Yamada, Video designer

中村友美[美術コーディネート]
Tomomi Nakamura, Scenery coordinator

林なつ子、朝野なつ美[衣裳コーディネート]
Natsuko Hayashi, Natsumi Asano, Costume coordinators

石原ももこ[メイクコーディネート]
Momoko Ishihara, Make-up coordinator

石丸耕一(東京芸術劇場)[音響]
Koichi Ishimaru, Sound designer

佐藤正浩、粂原裕介、瀬山智博[副指揮]
Masahiro Sato, Yusuke Kumehara, Tomohiro Seyama, Assistant conductors

服部容子[コレペティトア]
Yoko Hattori, Korrepetitor

奥村啓吾、彌六[演出助手]
Keigo Okumura, Miroku, Assistant directors

美木マサオ[振付助手]
Masao Miki, Assistant choreographer

酒井健[舞台監督]
Takeshi Sakai, Stage manager

關秀哉[プロダクションマネジャー]
Hideya Seki, Production manager

阿部太一[広報デザイン]
Taichi Abe, Publicity materials designer

【道義より】

終わりました。ミミは舞台で死んだ。

「時」が「神と言う名で全てを支配する」ように「記憶」と言う名の過去を昨日生んだ。
ミミを歌うはずだった高橋絵里も観に来て、泣き、中川郁文の真に若々しいアリアと、
だれがどうみても肺病で亡くなる人に見える4幕の姿と歌唱なども含め「この作品に
感動したことが無かった」と言うある批評家感激の言葉はブランド志向の権化が多い
この業界で勇気ある真実な言葉。
道義自身の客観的感想を書けば、僕とこのオペラへの係わりの始めだったクライバーと
フレーニ、ドボルスキー、ゼッフェレッリの演出の「名演・・」より良いものが、この
ところの東京交響楽団のポジティブ態度と、オペラ慣れの助けもあって生まれたと思う。
響きが回りやすいミューザと言うコンサートホール環境を思えば、後にも先にも無いよう
な特異な出来だと思います。
演劇的には間違いなく!
いわゆる「オペラとはこういうものだから」と、棒立ちでの歌唱、「わからない人は楽し
めないもの」と考えて舞台を見ないでも良いらしいメクラ音楽ファンは別として、池内響
の絵描きマルチエロと、イローナ・レヴォルスカヤ演ずるチャーミング且つ自己肯定力の
強い女性との関係が、ミミVSロドルフォの主役達と拮抗してしっかり理解できる舞台は
まあ見られなかったはず。

毎回洗練を求めるアルキメデス、ダヴィンチ的才能の森山開次は、時にはアイディア倒れに
なる道義の演出的進言を蟒蛇(ウワバミ)のように咀嚼し、川崎での有終の美を飾った。
舞台で全員が後方を向いて歌うとか、フランス吹奏楽マーチングを全くコントロール
不可能な2階の廊下を使うニ幕幕切れ等は二度と誰も見ることはない芸当だった!!

突然バレエの場面が入るフレンチオペラより、「時」の息吹、空気を感じるダンサーの登場
こそ、開次、道義の足跡?遺言?だな。

追記
NHK地上波クラシック音楽館での放送は東京芸術劇場読響で12月22日
(てへへ俺の誕生日は23日だけど生まれたのは22夜中だった!!!)になるが
ミューザでの舞台は正直テレビ向きとは言えず、そこに居たお客さんの心にしか残せない
一期一会だった。時は記憶となり・・・・消えていく。


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「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

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