【TV放送情報】2/26(水)・3/2(日) 踊る指揮者井上道義~金沢のラスト・ワルツ~

2025.02.21

5284_36025.jpg道義の引退までの軌跡を追いかけてくれたドキュメンタリーが放送される。ぜひ見て欲しい。


2025/02/26(水) 19:00-20:00
「踊る指揮者 井上道義~金沢のラスト・ワルツ~」
https://www.mro.co.jp/tv/20250226tokuban/


2025/03/02(日) 10:00-10:54
JNNストーリーズ▽ラスト・ワルツ〜踊る指揮者 井上道義〜
https://bs.tbs.co.jp/journey/jnnstories/

【道義より】

皆さんはどうか分からないが、北陸版と全国放送版の2種類の「踊る指揮者・・・」
が放映されたのを今見たところです。相当長い間粘って粘ってドキュメントを撮ったのが
佐藤文香という若い(かった・・になるのか)ディレクター。以前「アン・ディ・ムジーク」
というアンサンブル金沢中心のテレビ番組を撮っていたころは目立たないアシスタントだった。
僕が癌で倒れそうになった時に何か心に引っかかり、10年程撮りためていたヴィデオ
映像を撮り始め、その後独立し、編集(この編集能力は高く、いつも起承転結がある)
して、周りの人を巻き込みここまでやり遂げた。
機材が軽くなり、僕が彼女の年齢だった時代には考えられない事とも思えるが、全国、
あご脚の保証もない中粘り抜いてやり遂げた!自分の番組ではあるが、この事実に
感動している。

ナレーターであった役所広司さんにも共通と言える〆の言葉などのナレーション文や、
番組を成り立たせるスポンサーの選択に心がくばわれ、2回のコマーシャルの間さえ
何か一貫した時間軸があり、いつもは音量を消す時間に感謝さえ覚えた。

アンサンブル金沢がコマーシャル登場!は前代未聞で新時代を感じ驚いたし。

指揮者という仕事や音楽を変に持ち上げせず、一流オケも子供のオケも好い意味で同じ
舞台として捉え、貶めるようなお涙頂戴もなく、病気の事実もそれで共感を得させようと
苦しみを殊更演出せず、何より品よくまとめた。

日曜の朝の乾杯だ。


 



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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

Schedule

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

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ショスタコーヴィチ交響曲全集 at 日比谷公会堂

「今はショスタコーヴィチは僕自身だ! 」と語る井上道義2007年に成し遂げた「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。 日本人指揮者唯一の偉業となる一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。

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ショスタコーヴィチ:交響曲 第7番 「レニングラード」

大阪フィルハーモニー交響楽団

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